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｢泣かないで｣
謝罪しながら涙を零すアンジェリーナにAは鋭く言う。
フレッドは驚いてAを見ると、その顔は見た事のない厳しいものだった。
｢私は何を言われても傷つかなかったし、涙も流さなかった。だからあなたが泣くのは違うわ。私に悪かったと思うなら、泣くのを止めて｣
｢･･･分かった｣
きつく目元を拭ってから、深呼吸を何度かしてアンジェリーナはAと目を合わす。
涙こそ止まっていたが、まだ少し頼りないアンジェリーナの表情にAは少し笑った。
｢本当に私あなたに怒ってはない。私も悪いとこがあったわ、挑発してごめんなさい。噂って勝手に広まるもの、本気にする人が出てきたって仕方ないと思うから｣
｢テイラー･･･あんた人が良すぎるわ｣
｢運良く助かったもの。終わりよければ全てよし、よ！｣
明るい声で、笑ってみせたAにアンジェリーナも表情を緩める。
その様子に張り詰めていたマクゴナガルの口元にも笑みが浮かんだ。
｢それじゃあワシらも広間へ行くとするかの｣
ダンブルドアが立ち上がって手を叩くと、サイドテーブルに2人分の軽食が現れた。
Aとフレッドにウインクを残して、ダンブルドアは扉に向かって歩き出す。
｢就寝時間は守るんですよ、ウィーズリー｣
フレッドに言いつけて、アンジェリーナの背を押すとマクゴナガルもダンブルドアに続いて扉へと向かう。
最後にマダム・ポンフリーはAの容態を確認してから出て行った。
やっと2人きりになると、フレッドはサイドテーブルの上のカボチャジュースとサンドイッチを見て立ち上がる。
｢これだけじゃ足りないだろ？何か持ってくる｣
Aのお腹には少なそうな食事の量を見て行こうとしたが、Aにローブを引っ張られた。
｢行かないで｣
｢ここにいる｣
即答してフレッドがベッドに座ると、Aは満足そうに微笑んで肩を寄せた。
｢･･･死んじゃうかと思った｣
｢俺も｣
今でもAが落ちてくるのを思い出せば寒気がしそうになる。
フレッドはAの肩に腕を回して、温もりを確かめるように抱き寄せた。
恥ずかしそうに下からAが見上げてくるので、自然と口元が緩む。
｢ねぇ、スリザリンのあの子に何を言ったの？｣
｢教えない｣
｢ふふ、またマルフォイの時みたいに殴ったんじゃないかってヒヤヒヤしたわ｣
｢マクゴナガルに、冷静にって言われたから｣
｢先生もフレッドのこと見直したでしょうね｣
｢だろうね｣
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しらたまコ(プロフ) - ももさん» すごく嬉しいお言葉ありがとうございます😭💓ですよね！ハッピーエンドがいいですよね😂きっとそうなります！ (2021年10月31日 19時) (
レス) id: c3dd0cadc5 (このIDを非表示/違反報告)
もも(プロフ) - フレッド夢はあまり見ないので楽しく読ませてもらってます！続きが楽しみです🥰できれば、ハッピーエンド希望です😢 (2021年10月24日 22時) (レス) id: b1f2f46f6f (このIDを非表示/違反報告)
しらたまコ(プロフ) - 七海さん» ありがとうございます！フレッド夢って数少ないんですか…!?今のところ週1更新の予定なので…待ってていただければ嬉しいです！ (2021年10月21日 1時) (レス) id: c3dd0cadc5 (このIDを非表示/違反報告)
七海(プロフ) - 数少ないフレッドの夢小説の中でもめちゃめちゃ好きです、、 続きが楽しみです (2021年10月18日 0時) (レス) @page3 id: 532f7d93b1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しらたまコ | 作成日時：2021年10月17日 20時
