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クロエはクィディッチに詳しく、ロンとの会話が盛り上がっているのをAはトーストをかじりながら相づちを打つ。
有名どころならともかく、控えの選手の名前を言われてもAにはさっぱり分からなかった。
｢おはよう｣
そこに欠伸をしながらジョージがやって来てAの隣に座る。
その肩越しに大広間の入口を見るとフレッドとハーマイオニーが何かを話しながらこちらに向かうのが見えた。
｢あの2人最近仲良しね｣
｢嫉妬？どっちに？｣
面白そうにジョージがからかってくるのでAはわざとらしく顔をしかめる。
｢おはようジョージ！｣
そう言ったのはクロエで、Aとジョージが驚いた顔を向けるとさらに笑みを深めたクロエはさっきよりも高い声であいさつをした。
｢フレッドおはよう、いい天気ね｣
その場にいる全員が同じような顔でクロエを見ている。
｢クロエ、あなた分かるの？｣
｢なにを？｣
｢フレッドとジョージがどっちだか分かるの？｣
みんなの意見を代表するかのようにAが聞くと、クロエは楽しそうに笑い声を漏らしながら頷いた。
ロンだけが感心したようにクロエを見ている。
｢だって双子ってだけで別の人間だわ。もちろん分かるわよ｣
｢すごいわ！きのうの今日で見分けれるなんて･･･！｣
｢ふふ。ねぇ、私ホグワーツの校舎を案内してほしいの｣
｢もちろん｣
｢ダメ、Aは俺とデート｣
いいわ、とAが全てを言う前にフレッドが言葉を被せてきた。
クロエは大きな瞳をさらに丸くしてフレッドの方を見ているが、フレッドは気にしないふうに自分の皿の上の朝食を食べ続けている。
｢みんなで回ればよかったでしょう？｣
｢イヤだね｣
Aが朝食を食べ終わると、フレッドに半ば強引に大広間を連れ出された。
ハーマイオニーは席に座らずにトーストを包んで大広間から出て行ったので、ロンとジョージがクロエに城を案内してくれているだろう。
デートと言われた割には目的地もないようで、さっきからぶらぶらと歩いているだけだ。
｢クロエ、ホグワーツでお友達を作りたいって言ってたわ｣
｢それで？｣
｢フレッドとジョージを見分けたんだし･･･｣
｢だから？｣
繋いだ手を握る力は優しいが、フレッドの声は厳しい。
歩幅は合わせてくれているがいつもより少しペースが速い。
フレッドが何を考えているのかまったく分からないAは、それ以上何も言わずただついて行くことに決めた。
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トオ(プロフ) - 更新有難うございます…！次も楽しみです❕ (2022年9月28日 10時) (
レス) @page50 id: 140729f59d (このIDを非表示/違反報告)
しらたまコ(プロフ) - みらんさん» 更新してからお返事しようと決めていましたが、大分遅くなってしまいました。ダンスパーティーまでまだありますが引き続き頑張りたいと思います。コメントありがとうございます!! (2022年9月18日 22時) (レス) id: c3dd0cadc5 (このIDを非表示/違反報告)
しらたまコ(プロフ) - とうふさん» お返事がとても遅くなってしまいすみません。更新はするつもりでいます！どうかもう少しお待ち頂ければと思います…！応援のお言葉ありがとうございます!! (2022年8月21日 0時) (レス) id: c3dd0cadc5 (このIDを非表示/違反報告)
みらん - ダンスパーティーのところ楽しみにしてたので残念です。更新待ってます💪💪 (2022年8月13日 0時) (レス) @page41 id: e061b386f2 (このIDを非表示/違反報告)
とうふ(プロフ) - もう更新はないのでしょうか？？ 更新楽しみにしています…！！ (2022年7月21日 0時) (レス) @page41 id: 2c85f96aa8 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しらたまコ | 作成日時：2022年2月12日 0時
