シスターということ ページ29
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居住区に明るい声がいくつも響きわたる。
子供達の中心にAがいた。
新しいエプロンドレスを身につけ、子供達の洗濯の手伝いをしている。
ノーマン達の手で救出された子供達はこの数ヶ月で数を増やした。
数が増えるほどAの忙しさも多くなってはいくが苦ではない。
食用児ではない彼等のお世話が出来ることが、Aにとっては幸福だった。
ここでは皆、ただの子供。
｢シスターってこういうことよね｣
子供達の笑顔に、自然と顔がほころぶ。
｢ねぇシスター！一緒に遊ぼう｣
｢あたしも!!｣
｢シスター絵本読んで？｣
｢ふふ、待ってね。順番にしましょう？まずは洗濯！みんなでしたら、あっという間に終わっちゃうから｣
｢はぁーい!!｣
賑やかな声は上の階にいるノーマン達にまで聞こえてくる。
下へ続く階段の手すりにもたれながら、その様子を見ていた。
｢可愛いね｣
｢シスターがか？｣
｢子供達に囲まれてるAが｣
頬が緩みきったノーマンの横にヴィンセントも立った。
｢ボスのお友達にも早く辿り着けたらいいな｣
｢･･･そうだね｣
｢上手く逃げてくれていればいいが｣
｢信じるしか出来ないのが悔しいけど、今やるべきことからしていこう｣
｢あぁ｣
ふと、上を見上げたAがノーマンを見つけて手を振ってきた。
同じように手を降ると、子供達もノーマンに気づく。
｢ボスぅー!!｣
子供達の無邪気な笑顔に励まされる。
Aの存在が励みになる。
｢少し休憩したてきたらどうだ？｣
｢うーん･･･そうしたいのは山々なんだけど下に降りるとAが煩いからなぁ｣
｢シスターがか？｣
思い出し笑いをしてノーマンが頷いた。
子供達を受け入れた最初の頃、頻繁に居住区にやって来るノーマンにAは困っていた。
｢1日何十回も下に来ないで、ほんと、本当にお願い｣
｢どうして？息抜きにAの顔見たいだけなんだけど｣
｢シスターとボスはできてるの？って聞かれた｣
｢できてるじゃない｣
｢シスターはボスの赤ちゃん産むの？とか聞かれるの･･･。恥ずかしいからほんと、子供達の前でもちゃんとボスでいて｣
赤面しながらそう言われて、ノーマンは了承したのだった。
知らないところでそんなやり取りがあったのかと、ヴィンセントも思わず笑ってしまう。
｢ボスは本当にシスターに弱いな｣
｢うん、力勝負しても僕の方が弱いだろうしね｣
｢筋トレはどうだ？｣
｢脳筋だけで充分だよ。さ、続きをするぞ｣
20190617
ほのぼの回終了。
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おん - もうやめましたか…？ (2020年8月10日 14時) (
レス) id: 79df10e130 (このIDを非表示/違反報告)
レンリ - 戻って来て下さい！ (2020年8月9日 9時) (レス) id: cff600fdbd (このIDを非表示/違反報告)
奈津子(プロフ) - 更新お願いします！ (2020年5月10日 0時) (レス) id: 55bc886d22 (このIDを非表示/違反報告)
沙綾 - 新刊発売されてま〜す。続き楽しみにしてます。 (2019年12月14日 23時) (携帯から) (レス) id: cbd580bb22 (このIDを非表示/違反報告)
しらたまコ(プロフ) - もちもち桜餅さん» お返事遅くなってすみません(><)ちょうど再会編に手を出していたので、書き終わってからお返事しようと思っていました！無事に円満な再会を書けたので安心して読んでください(><) (2019年6月21日 1時) (レス) id: 579bce1089 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しらたまコ | 作成日時：2019年5月24日 1時
