シスターと癒しと ページ28
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｢それじゃあノーマン、頑張ってね｣
｢うん、Aも無理はしないで｣
ノーマンの、というよりはノーマンとAの寝室は唯一、邪魔の入らない空間だ。
出ていくドアは同じだか、お互いに行ってらっしゃいと軽いキスを交わして部屋を出た。
｢ヒューヒュー！今日も相変わらずお熱そうですねぇ｣
ソファでふんぞり返っていたシスロが、上半身だけを捻ってこちらを向き指笛を鳴らす。
寝室が唯一の、と言った原因がこれだ。
主にシスロ。
｢はよっ、A｣
｢おはよう、バーバラ｣
｢シスター俺に挨拶ねぇの!?｣
｢おはようございます、シスロ｣
｢態度の違いっ!!｣
毎朝、ノーマン達は会議をするので必然的に全員が朝イチでノーマンの部屋に集合する。
と言っても、ザジは毎回いないが。
毎朝のシスロの冷やかしだけがAを少しイラつかせていた。
｢ヴィンセント、リネンのチェックしたいんだけどいいかしら？｣
｢あぁ、その辺りは好きにしてくれて構わないよ｣
｢ありがとう｣
｢なぁなぁ、やっぱおはようのチューとかしてんの？｣
｢シスロ｣
｢お!?｣
｢その口、そろそろ本気で縫い付けましょうか？｣
Aのいい笑顔に、室内の気温が3℃ほど下がった気がする。
シスロは首を激しく振って拒否しながら、部屋を出ていくAをドアまでエスコートした。
｢ほんと、あの筋肉バカは何なのよ。私より年上でしょ!?え？ほんとにバカなんじゃない!?｣
居住区エリアまでの階段を降りながら、Aの独り言が止まらない。
戦闘メンバーから外れているAは、絶対に聞くべき話もないので自分の役割をまっとうする。
状況はノーマンやヴィンセントに聞けば教えてくれるし、Aは意見を求められる時だけしか会議には参加しなかった。
リネンの点検、食品の貯蔵リストの作成。
細かい部分の掃除など、やることはたくさんある。
作戦通りにいけば、あと数日後にはここに子供達が来て生活を始めるのだ。
不安を与えないように環境を整えねば、とAの使命感が燃える。
｢あら、おはよう｣
背後から大きな影が伸びてきて振り返るとザジがいた。
｢うー･･･｣
｢手伝ってくれるの？｣
Aの手から大量のシーツを取り上げると、ザジは頷く。
洗い場まで運んでもらい、お礼を言った。
｢シスロもザジみたいに素直でいい子だといいのにね｣
ザジの頭を撫でてやりたいが身長が足りないので、代わりに手をよしよしと撫でた。
20190617
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おん - もうやめましたか…？ (2020年8月10日 14時) (
レス) id: 79df10e130 (このIDを非表示/違反報告)
レンリ - 戻って来て下さい！ (2020年8月9日 9時) (レス) id: cff600fdbd (このIDを非表示/違反報告)
奈津子(プロフ) - 更新お願いします！ (2020年5月10日 0時) (レス) id: 55bc886d22 (このIDを非表示/違反報告)
沙綾 - 新刊発売されてま〜す。続き楽しみにしてます。 (2019年12月14日 23時) (携帯から) (レス) id: cbd580bb22 (このIDを非表示/違反報告)
しらたまコ(プロフ) - もちもち桜餅さん» お返事遅くなってすみません(><)ちょうど再会編に手を出していたので、書き終わってからお返事しようと思っていました！無事に円満な再会を書けたので安心して読んでください(><) (2019年6月21日 1時) (レス) id: 579bce1089 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：しらたまコ | 作成日時：2019年5月24日 1時
