17歳迅、ブラコンですが何か！？【WT】 (ページ21)

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どうしてもページ21

『…何でいらないなんて言ったの？』

「………」

『…みんなで、頑張ろうって』

「…うっせぇな……俺みたいなやつの気持ちは分かんねぇよ」

『何を』

「お前は良いサイドエフェクトも持ってて、才能もあって、周りからチヤホヤされてっ…！お前、知ってるか！？俺らが「迅Aがいないと何も出来ない弱小チーム」って言われてんの！！俺だって強くなりてぇよ、お前みたいに戦いてぇ！！！」

『…何、それ……私だって初めから強かったわけじゃない、足りない部分だってたくさんある…！だからみんなで補い合って、強くなるんでしょ…！？』

「A、落ち着いて…○○、あんたも言い過ぎよ！！」

「お前だってAがいない時愚痴ってんだろーが！！」

『！』

「そ、れは」

「やめろ。お前達、今は争ってる場合じゃ」

「そりゃお前は良いだろうな…！Aとも気まずくねぇし、1人だけ関係ないみたいな顔しやがって！！隊長だからって良い気になってよ…！」

「…何だと？」

『……次で最後だよ。もう1回みんなで考え直そう、どうやったらかてるか…どうやったら、また』

「お前が残れば勝てるだろ！！！全部1人でやれよ！！！」

その言葉が、深く突き刺さって

「おい、いい加減にしろ…！！」

「だってそうだろ！？Aにはサイドエフェクトがある！！自分に向いてる攻撃が分かるんだぞ！？狙撃も効かねぇ、不意打ちも効かねぇ…！！ンなもん、1人でやればいいだろ！！うぜぇんだよ、いちいち庇って来て結局負けて俺らがグチグチ言われる！！そんなのもううんざりだ！！！」

その後、誰も喋らなくて

多分、3人とも言わないだけで同じ気持ちだったんだと思う

何となく、分かってた

雰囲気が悪いのも、みんなとどんどん溝が出来てるのも

だけど、壊したくなくて気付かないふりを

………ふりはもう、出来ない

『分かった』

「「「！」」」

『ごめんね』

迅「A」

『！お兄ちゃん！！久しぶり…！！！元気だった？ずっと会えてなかったから寂しかったんだよ？私ね、話したいことが沢山あって』

迅「……気づけなくて、来るのが遅くなって…支えになってやれなくてごめんな」

『……………今日、ランク戦最後なの。……お兄ちゃんには、見て欲しくないなぁ…』

どうしても守りたいと思ってしまうの

どうしても、みんなで勝ちたかった

でもそれはただの「お節介」だった