17歳迅、ブラコンですが何か！？【WT】 (ページ19)

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『ごめんね、千佳〜！せっかく寝てたのに！！』

雨「だ、大丈夫です…！」

『……さてさて、何から話そうかな。…ていうか何から聞きたい？？本部の隊員だったって言うの以外に何か聞いてる？』

三「いえ、特には…」

『あはは、桐絵らしい！ん〜……じゃあ、私のサイドエフェクトのことは？』

「「「！」」」

『なるほど、これも聞いてないと…そうね、じゃあそのことから話そうかな。私のサイドエフェクトは「視線感知」そのままの意味で、人から自分に向けられる視線が肌に刺さるんだ』

三「！だからさっき僕のことに気づいたんですね」

『そうだよ〜！』

雨「…全部ですか…？？」

『うん、そう。全部。2、3人が同じようなところを見てるだけなら特に害は無いんだけど…例えばテレビ。あれに出る時は結構視線感じて痛かったかな。あ、でも私のことを「見ようとした」視線だけね。前から歩いてくる人とかが私の肩とかを視界に入れてるだけじゃ感知しないよ』

三「そのサイドエフェクトが本部から移転したのと関係が…？」

『…うん、そうだね』

だいたい3年前くらいかな。私はそれまで1人でまぁ…広報活動に参加したり防衛任務をしてたんだけど、Ｃ級から上がって来た同級生に誘われて隊を組んだんだ

私が万能手、攻撃手の男の子、銃手の男の子、オペレーターの女の子

楽しかったよ。隊って良いなって思えた

その時、お兄ちゃんも忙しくて会えてなかったし何だか家族みたいな安心感があって………大好きだった

隊を組んで初めてのランク戦は結構良い感じに進んでた

「よしよし…！！連続3勝目！！！」

「もう、あんた1人で勝手に進むのやめなさいよ〜！！Aがフォローしてくれなかったら負けてたわよ！？」

『あはは、楽しそうに突っ込んでいったね〜』

「結果的に勝てたんだからいいだろ！」

「自分勝手な行動やめなさいって言ってんの！」

「2人とも落ち着いて。Aに頼り過ぎるのも良くないし、次のランク戦に向けてまた作戦を立てよう」

順調だった

………順調だったはずだった

「あんた、また突っ走って…！！Aが落ちたのもあんたのせいよ！！」

「今回のはあまり適切な判断だとは言えないな」

「っ…るっせぇな、分かってるよ！！」バンッ

『！私、追いかけて来る！！』

「ほっときなさいよ、一人で考えたいんでしょ」

『……うん』