だから彼はまた叫ぶ【BTS】 (ページ8)

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sideｰSISH

｢失礼します〜｣

そう言って顔を見せたのは

ソクジンでも看護師さんでもドクターでもなく

僕の可愛い弟であるジミンだった。

｢、！Aヒョン！｣

『ジミナ、！？』

「わ、！ほんとに！ほんとにヒョンだ！！」

予想外の訪問に空いた口が塞がらない。
“まだ”防弾少年団のメンバーなんだから来てもおかしくないのに。

「よかった！生きてる！ヒョンが生きてます！」

感動で今にも泣きそうです！と言わんばかりの様子で駆け寄ってくるジミナ。

『生きてるよ笑ソクジンから聞いてない？笑』

「聞いてます！でも！全然会えなかったから！！」

まるで半年ぶりに父親に会った子供みたいだった。
そんなジミナが可愛くてまた笑みをこぼす。

『それで〜どうしたの？』

来た理由なんてわかってるけどなんとなく聞きたくなった。

「お見舞いに来ました！、、まぁ本当は僕がヒョンに会いたかっただけなんですけど、、」

『、！！

わぁ！嬉しいことを言ってくれるね、
ありがとう、僕も会いたかったよ』

照れ臭そうに言うジミナに僕もそう返事をする。
その言葉を聞けて満足だったのかジミナはにっこりと笑った。

でもすぐに悲しい顔になる。
そして僕の怪我を見て言った。

「ヒョン、、ヒョンの怪我は治るんですよね？」

心臓がドクンっと跳ねるのがわかった。

ジミナは知らないのか、

『、、、、』

言った方がいいのか、

言わない方がいいのか、

なにが正解かわからず無言になる。

その様子を見てジミナはさらに暗い表情になって言う。

「え、っと、も、もしかして、ヒョン、？」

その表情が僕の言葉を止める。

『いや、治るよ、大丈夫、、』

咄嗟に出た嘘にまた心臓がドクンっと跳ねた。
今度はまるで毒が回った様な痛みだった。