だから彼はまた叫ぶ【BTS】 (ページ12)

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sied-JH

偶然だった。

本当に偶然。

ちょっとだけ体を動かしたくて練習室に向かった。

誰もいないはずの練習室には明かりがついてて誰かいるっていうことは直ぐにわかった。

ナムジュナは部屋で本読んでるし、、

ユンギヒョンは作業、

グクは走り行くって言ってたよな、、？

テヒョンはいまさっきすれ違った。

ってことはジミナとジンヒョン？？

珍しい組み合わせだな。

2人で練習してるなら僕は後からでもいいや。

そう思って通り過ぎようとした。

通り過ぎようとしたんだ。

その僕の足を止めたのは
かすかに聞こえたジミナの声だった。

怒ってるような声。
叫び声。

なんて言ってるのかはわかんなかったけど、もしかしてケンカしてる、？？

心配になって少しだけ引き返す。

でも、ジミナとジンヒョンがケンカ、？
そんなことある？？

あの2人が、、？

ダンスのことで揉めることはほぼないし、
明日の配信？？
でもそれなら2人だけで揉めることないよね、？？

色々考えてみても答えは出なかった。

そんな僕にヒントを与えるように
また聞こえるジミナの声。

「ーーーは！！！どーーーーーーにーーーーーそーーーー言ーーーーーか！！大切なーーじゃーーでーー、！！」

途切れ途切れで言ってる内容はわからなかった、、

けど、

何となくわかった。

きっとAヒョンの事だ。

大切って言葉、それで直感的にそう思った。

大切なことは色々あるけど、ジンヒョンとジミナが喧嘩する内容ってことは今メンバーに共通している何かってこと。

それは今、この状態ならAヒョンのことしかない。

でも、喧嘩？

今日ジミナはAヒョンのお見舞いに行ってたはず、

そこで“ナニ”かを知った、？

じゃないと喧嘩なんかしないはず、

考えを巡らせながらその場から離れる。
盗み聞きしてたなんてバレたら厄介だ。

少し罪悪感はあるけど僕もメンバーなんだし聞いちゃいけないってことは無いよね、？

自分のことを正当化しながら僕の足はナムジュナの部屋に向かっていた。