Sweet And Bitter Days (ページ50)

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コーヒーの香りページ50

EH

ミルクたっぷりのカフェオレで良いよ！

Aにそうピシャリと言い放つドンへはすごく不機嫌そうだった。

足を揺すりながら、Aが来るのを待つドンへはすごく虫の居所が悪いことが良く分かる。

″おい、足！″と注意すれば″あぁ‥″と止めるのだけど、またすぐに足を揺すっている。

俺には何がドンへをそんなに怒らせているのか分からない。

しばらくするとコーヒーの良い香りと共にAがやってきた。

Aの作ってくれたカフェオレは俺好みに甘くておいしくて、たったそれだけのことなのについにやけてしまう。

きっとこうやって少しずつ、少しずつAへの気持ちが膨らんでいくんだと思った。

「コーヒー、苦かった‥？」

Aのその言葉で我に返れば、隣にいるドンへは眉間にしわを寄せている。

Aがそう聞きたくなるのも無理もない程だ。

DH「ん、いや。コーヒーはうまいよ。ただ‥Aは俺が言ったことは何一つ分かってない。どうしてリョウクを家に上げたりしたんだよ？リョウクだったから良かったものの、たった1回しか会ったことのない男を家に上げるなんて何考えてんだよ？そういうところが危なっかしいって言ってるだろ？」

‥へ？

まくし立てるように言葉を続けるドンへに開いた口が塞がらない。

ドンへ、だよな‥？

ドンへってこんなにスラスラ話せるのか？

まるで別人のようなドンへに思考が追いつかない。

「ごめんなさい。でもリョウクだし‥。」

DH「Aはリョウクの何を知ってる？俺のメンバーだから安心しきってたんだろ？」

Aの言い訳も虚しく更にまくし立てるドンへにただ、ただ茫然とした。