Sweet And Bitter Days (ページ47)

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予感ページ47

EH

ドンへの車の助手席に乗り込むと、キョトンとした顔で俺をみるドンへを不思議に思う。

EH「‥何だよ？」

DH「何でヒョクまで乗るんだよ？」

EH「何でって‥さっき言ったろ？」

″えっ？″と聞き返すドンへに、じゃあさっきした会話は何だったんだよ！？と呆れてしまう。

EH「俺もAん家行って良いか聞いたらお前良いって言ったろ？まさか、同じ場所行くのに別々に行こうとか訳分かんないこと言わないよな？」

DH「えっ？あっ、あぁ‥。‥‥シートベルトしろよ？出すぞ。」

何かを諦めたような言い方のドンへを不思議に思いながらも、頭の中はAのことでいっぱいで大して気にもしなかった。

きっと俺はこうやってAと会う回数を重ねる度に好きになっていくんだと、心のどこかで予感した。

だって、今からAに会うと思うだけで口はだらしなく緩んでいるし、頬は自然と上がっている。

ドンへにも話そうと思ったが、確実に好きになった訳ではないのと、まだこの気持ちを独り占めしておきたくて止めておいた。

まだ種から出た芽が土表に出ないうちは内緒にしておこう。

綺麗な花が咲くか、はたまた枯れてしまうかまだ分からないけど、ポッコリ出た小さな小さな芽を大事にしようと思ったら、心が少し温かくなった。