Sweet And Bitter Days (ページ44)

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男の声ページ44

DH

おかしいな‥？

Aに電話しているのになかなか出ない。

もしかしてまた携帯忘れて出掛けた？

いや、でも昨日あんなにキツく言ったし‥。

そんなことを考えていると、ようやく呼び出し音から解放された。

DH「A？電話出ないから心配したよ。」

「‥ヨボセヨ？」

‥えっ！？

電話口から聞こえてきたのはAの声ではなく、男の声だった。

あれ？掛け間違えた？

いや、違う、Aだ。

慌てて確認したけど、ちゃんとAに掛けている。

「ヒョン？」

戸惑う俺に電話口から再び聞こえたきた声。

なんか聞き覚えが‥。

DH「っ！？リョウクッ？？」

RW「あー‥そうだよ。今A、手離せなくて代わりに出てって頼まれたの。」

サラッとさもないような言い方をするリョウクだったけど、俺には疑問がフツフツと湧いて出てきて‥

DH「何でリョウクがいるんだよ？！」

RW「えっ？何でって‥」

DH「あーいいや！今からAん家行くからリョウクそこにいて！」

有無を言わさずそう言い放つと、急いで荷物をまとめレッスン室を後にしようとした。

EH「ドンへ！Aのとこ行くの？」

一刻も早くAのところへ行きたいのにこういう時に限って引き止められてしまう。

でも俺の頭はリョウクとAのことで頭がいっぱいでヒョクの返事をしながら別のことを考えていた。

何でリョウクがAと一緒にいるんだよ？

そもそもSSのレッスンだというのにK.R.Yのコンサートを控えてるからという理由でこの場所にいないリョウクは何をやってるんだ？

少し腹立たしくなりながら、再びレッスン室を後にしようと歩き出した。