Sweet And Bitter Days (ページ36)

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食事の後はページ36

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私のカレー作戦が功を奏したのか、昼間とは比べものにならないほど機嫌の良いドンへに安心する。

「おいしい？」

DH「うん。うまいよ！本当うまい！」

″良かった″と笑う私にドンへも笑い返してくれる。

どうやら怒られずに済みそう？なんて甘い考えを巡らせる。

DH「ごちそうさま。あー‥まじうまかった！」

「コーヒー飲む？」

DH「あー、うん。もらう。」

へらっと笑うドンへを見て、私の勝利を確信した。

小学生の頃は食後のジュースだったのが、今では食後のコーヒーと随分大人になったんだなと感じさせる。

二つ分のコーヒーを持ってリビングのソファーに座ると、携帯をいじっていたドンへの手が止まった。

DH「A、昼間のことだけど‥」

そう切り出したドンへの言葉に、口に運ぼうとしたマグカップを持った手が止まった。

ドンへはサヨナラ逆転ホームランを狙っていたんだ。

ドンへの笑顔に騙された‥！

コールド勝ちなんて、出来るわけなかったんだ。

「あー、本当ごめんね。次からは本当気をつけるから。」

先手をうって話を完結に持ち込んでみたけど‥

DH「何かあったらどうするの？まず、携帯忘れるとかあり得ないだろ。」

あっさり続編に持ち越された。

昔からドンへの怒りポイントはいくつかあって、その中でも一番怒りが大きいのが、私を心配している時だった。

DH「俺がどれだけ心配したか分かってる？」

こうやって静かに怒る時のドンへが一番怖い。

「‥ごめんなさい。」

DH「だいたいAは昔から危機感が足りないんだよ。良く知りもしない街で携帯持たずに出掛けるとか考えられないだろ。そもそもAは方向音痴だろ？どうせ誰かに聞けば良いとか思ってたんだろ？そうやって誰にでも話しかけるから、変なやつに勘違いされてトラブルに巻き込まれたりするんだろ？」

‥どうしてドンへって普段はグダグダな話し方なのに、こうやってお説教の時はスラスラ言葉が出るんだろう？

しかも私の時だけ‥。

DH「なぁ、聞いてる？」

あっ‥、マズい‥。