Sweet And Bitter Days (ページ31)

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欲しい言葉ページ31

RW

EH「なぁ、ドンへのやつおかしいよな‥。」
゜

二人で会計を済ませているとヒョクヒョンがおもむろにそんなことを言った。

いつものドンへヒョンらしくない振る舞いにヒョクヒョンも疑問を抱いているようだった。

RW「ヒョンはいつもおかしいよ。」

EH「いや、そうじゃなくて‥」

と話すヒョンに″冗談だよ″と告げると″ヤー！″と言葉が飛んできた。

怒りながらもヒョンは僕に他のことを言いたそうな顔をしていて。

でも、いきなり聞くことも出来なくて少し遠回り気味に話を切りだしたんだと思う。

RW「多分、違うと思うよ。」

EH「へっ？」

せっかく僕がヒョクヒョンの欲しい言葉をあげたのに、何とも間抜けな声を出したヒョンに気付かれないよう小さいため息をつきながら、お釣りを受け取った。

ヒョンにもお釣りを渡すと″さんきゅ″と言っていたけど、顔は何が違うのか説明しろと言っていた。

RW「ドンへヒョンはAのこと好きだけど、それは恋愛の好きとは違うと思うよ。」

″今はまだ″と言葉を付け加えようとしたけど止めておいた。

時には言葉にしない方が良いこともある。

この判断が正しいかどうかは分からないけど‥。

ドンへヒョンのAに対するアレは嫉妬に違いないけど、恋愛の好きと言うよりは、自分のおもちゃを取られた子どもみたいな感じだと思う。

執着心？独占欲？

そう言った類のものだと‥。

ふと、ヒョクヒョンを覗き見れば″だよな！″とどこか嬉しそうな安心したような表情だった。

‥‥なんて分かりやすい人たちなんだろう、と苦笑いしつつもこのままこじれなければ良いなと願った。