Sweet And Bitter Days (ページ30)

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自己嫌悪ページ30

DH

はぁー‥

心の中で大きなため息を吐かずにはいられなかった。

俺は一体何やってんだ‥。

子どもの頃以上に強くなったAへの異常な独占欲に自分自身で恐怖すら感じる。

‥ヒョクとリョウクには、後で謝ろう。

問題はAだ‥。

さっき自分の分を払うと言ったAに″いらない″と冷たく突き放してしまった。

A自身もどうしたら良いのか分からないみたいで、取り出した財布をじっと見つめたままだ。

DH「あー‥、あのさ‥」

切れの悪い俺の言葉にゆっくり顔を上げたAと目が合う。

DH「夜、Aん家行って良い？仕事‥何時に終わるか分かんないんだけど‥」

「‥うん。それは構わないけど‥？」

俺の意図が分からないのか、不思議がってるA。

俺はAにどうしても言っておきたいことがあったんだ。

昔から誰とでも仲良くなれるAを好きになるやつは多かった。

俺自身も例外ではなかったんだけど。

とにかく、鈍いAを悪い虫から守ってきたのは俺の役目。

それは今も変わらないと思っている。

DH「一応、仕事が終わったら連絡いれるから。」

Aが″うん″と返事をしたのと同時に車のドアが開いた。

EH「おい、もしかして運転俺か？」

DH「あっ、あぁ‥ごめん。ヒョクお願い。」

RW「はい、ヒョン。お財布。」

助手席に座ったリョウクが俺のお財布を渡してくれた。

ありがとう、とお礼を言ったところで車は発進した。