Sweet And Bitter Days (ページ15)

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いるの？ページ15

DH

セヒさん。

ヒョンの彼女の名前、思い出した。

でもそれよりAがドンファの彼女を知っていたことの方が驚きで思わず声が出てしまった。

Aもドンファも不思議がっていたけど、これ以上Aにセヒさんの名前を聞かせたくなくて、ドンファへの挨拶もそこそこに車に乗り込んだ。

たとえ、今Aがドンファのことを好きじゃなくても初恋の相手の恋人の話しなんて聞いて楽しいもんじゃないだろ？

俺だったら、Aの恋人の話なんて聞きたくない。

えっ？待って？

Aって恋人いるの？

DH「いるの？」

「へ？」

DH「だから、恋人がいるのか聞いてるの。」

聞きたくない、とか言いながら聞いてしまってる俺はバカなのかな？

でも大事なことだよね？

いや、よく分かんないんだけどさ。

「いないよ。いたら韓国戻ってきてないよ。」

良かった‥。

Aの言葉に自分でも驚くほど安堵する。

ん？何で良かったの？

あぁ！Aが初恋の相手だからか！

DH「だよな。大丈夫。Aならきっとすぐにできるよ。」

なんて、本当はすぐにできてほしくないくせにそんなことを言ってしまう。

でも正直な話、Aに恋人はつくってほしくない。

そんなわがままなことを、Aの横で考えながら車を走らせた。