Sweet And Bitter Days (ページ12)

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兄と妹とページ12

you

DH「A、本当綺麗になったね！」

何の脈絡もなく、突然そんなことを言い出すドンへを相変わらずだと思った。

小学校の頃、ドンへの言いたいことを理解できたのは私だけでよく皆に教えてあげていたっけ。

「‥それは、昔は綺麗じゃなかったってことー！？」

DH「うん。昔は″可愛かった″だろ？」

D兄「そうだな。可愛いから綺麗になったな。」

「オッパ本当？！」

どこまでいっても、何年経ってもオッパにとって私は妹だと思っていたから、オッパに綺麗になったって言われるのは何だか信じられない。

D兄「本当だよ。まぁ、俺にとってはAはずっと妹だけどな！」

「‥妹‥‥。」

あぁ、やっぱり‥。

別に妹で良いんだけど、あえてそれを言ってしまうオッパはたまに女心が分かっていないと思う。

今オッパに恋しているわけではないけど、結局私は″妹″を越えられなかったんだな、と考えた時にちょっとだけ複雑な気持ちになった。

‥まぁ、いっか。

私も今はオッパを兄として好きなんだし、充分だ。

DH「A！」

「な、何？ドンへ、どうかした？」

突然大声で私の名前を呼ぶドンへに驚いてしまう。

たまに分からないところがあるのもドンへだ。

DH「あ‥いや。あっ、ほらっ！どこに住むのかなって‥。」

何かを隠すように、慌てて他の話題を探したドンへ。

バレバレだけど、突っ込まないでおく。

昔から困ったドンへの顔は苦手なんだ。

なんだかすごく悪いことをしてしまった気になるんだよね。