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A「んん…」
開きたくても開かないまぶたと、ズキズキ痛む頭。
あーあ、完全にこれは、二日酔いだ。
普段絶対二日酔いになったりしないのに、相手がミンギュだからってよっぽど飲んだんだな…
クーラーが効いているはずなのになぜか暑苦しい。
もうそんな蒸し暑い時期になったのか…と朝からどんよりした気分になる。
…うん？いや、待って。
違う。暑苦しいのは季節のせいじゃない。
私のお腹に回されている、この、手みたいな、腕みたいな…
A「え！？！？」
慌てて口を押さえる。
クルッと寝返りを打ってみると、そこにいたのは、ミンギュだった。
再び叫びそうになるのを必死に堪える。
なに、これ、夢！？
な、な、なんで、なんでミンギュが！
私のベッドで！？
しかも、服着てない！？！？
慌ててベッドを飛び出そうとしたのに。
A「わ、あっ！」
腕に力を込めたミンギュに阻止された。
そしてそのままクルリと体の向きを変えられて、ミンギュが私の顔の横に手をついたせいで、完全に捕まってしまった。
その隙に恐る恐るミンギュの格好を確認する。
よかった、下は履いてるみたいだ。
いや、この状況自体、全然よくはないけど。
MG「どこ行くのかな〜」
A「え、え、ミンギュ、起きてたの、」
MG「そりゃ至近距離で大声出されたら起きるよ笑」
A「あ〜、そうだよね〜！ところで、離してくれないかな？」
MG「うんー？なんで？」
A「なんでって、私起きられな…んっ！？」
MG「昨日は楽しかったね？A？」
ベッドに肘をついて、より一層私の方に寄ってきたミンギュは、私の髪を耳にかけながら、耳元で私の名前を囁いた。
き、昨日って、何！？
ニヤリと笑ったミンギュは私の好きな犬歯を光らせる。
その瞬間、私の視界はミンギュでいっぱいになって。
唇には柔らかい感触。
MG「昨日のこと、思い出した？」
A「〜っ！？」
私はそこで意識を手放した。
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作者名：ｻｸｻｸﾊﾟﾝﾀﾞ | 作成日時：2023年8月9日 7時
