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A「なんで、ミンギュがこれを？」
MG「あの盗撮犯がボニちゃんだってこと、少し前から知ってたんだ」
思ってもみなかった言葉。
私の他に知ってた人がいたなんて。
MG「ほら、カフェで会ったことがあるでしょ？あの時もボニちゃんは写真を撮ってたんだ」
A「カフェってあの、半日オフの？」
MG「そう。俺がコーヒーを買うために並んでいた時に、Aとドギョマに携帯を向けてるのを見つけて」
だからあの後もボニちゃんが気になって追いかけたんだ、って。
じゃああれは、ボナのことが好きで行ったんじゃなかったんだ。
あの時ミンギュを疑ってしまったことを後悔する。
A「盗撮はそうかもしれないけど、私の物が奪われてるってなんで知ってたの？」
MG「Aが舞台袖に行った後から俺たちのこと避けるようになって、なんかおかしいと思って一度Aの控え室を覗いたんだ。…あ！決して下心はないから！それは安心して！！」
A「それはわかるけど…笑」
MG「たまたまその時に、Aがネックレスを渡したのを見たんだ。俺たちがプレゼントしたあのネックレスを。Aはすごく浮かない顔してたし、きっと何か裏があるんだと思って」
見られてたんだ。
よりによってプレゼントしてくれた本人に。
すごくいたたまれない気持ちになる。
なのにミンギュは私の頭に手を置いて、ポンポンと優しく撫でた。
MG「ごめんね、俺が守るって言ったのに…」
A「そ、そんな！ちゃんと断れなかった私が悪いし…」
MG「そんなことないよ、Aは1人で頑張ってくれてたんだよね。助けるのが遅くなってごめん」
A「十分だよ、助けてもらえるだけで嬉しいから」
ミンギュを見上げてありがとうと伝えると、サラリと私の頬を撫でておでこにキスをする。
そしてまた強いハグ。
恥ずかしくてドキドキして、心臓がどうにかなりそうだった。
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作者名：ｻｸｻｸﾊﾟﾝﾀﾞ | 作成日時：2023年8月9日 7時
