April shower 2 ［SEVENTEEN］ (ページ35)

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A「事務所で会ったら、また声をかけてもいい？」
BN「…別に拒む理由もありませんし、好きにしてください」
A「素直じゃないんだから笑」
BN「うるさいです！」

少し顔を赤くして反抗するボナ。
反抗期の子どもみたいでかわいいな。
ボナとさよならしてしまう前に、私もボナに伝えておかなきゃいけないことがある。

A「ボナ、本当はあの時、刺されてもいいと思ってたんだよ私」
BN「え？」
A「ボナが助けに来てくれてなかったら、私は私の人生を諦めてた。きっとあの人のせいにして、この世界から逃げてたと思う」
BN「…」
A「ボナが助けてくれたから今があって、今があるからこれから先も頑張ろうって思えるんだ。本当にボナのおかげなの。ありがとう」
BN「人として普通のことしただけですから。……その前に人として最低なことしてるけど」

バツが悪そうに目線を泳がせるボナからは、本当に反省しているのがよく伝わってきた。
この子ならきっと、大丈夫だということも確信できる。

A「また何かあったら、ボナに相談してもいいかな？」
BN「仕方ないですね。その時は私がその根性叩き直してあげますよ」
A「うわ〜、少し怖いな笑」
BN「本当にスパルタでいきますから覚悟してくださいね？」
A「ふふ、頑張るよ笑」
BN「……今までありがとうございました」
A「私の方こそ。ありがとう、ボナ」

部屋を出て行くボナを見送る。
こうして私たちは別々の道を進むことにした。