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DK「ついに今日が最後だね〜」
A「そうだね。いつも感じるけど少し寂しいな」
SG「まあ今回が終わっても次の活動があるし！」
HS「今日もファイティン！！」
今日が今回のカムバ最後の活動日。
そして、スミンオンニの産休前最後の日だ。
いつものようにメイク室に入ると、そこにいたのはスミンオンニだけだった。
A「おはようございます！」
SM「おはよう〜」
A「あれ、ボナは？」
SM「私が今日で最後だからって、別室で待機してもらってるの」
A「うわあ、今日で最後って、寂しくて泣きそう」
SM「泣けなくなるようにすぐにメイクしてあげるね〜笑」
A「ひどいですよオンニ〜！笑」
慣れた手つきで素早くメイクしてくれるスミンオンニ。
たまに、動くなって怒られることもあるけど、私のことを本当の妹のように可愛がってくれるオンニが、私は大好きなんだ。
SM「はい、メイク完了」
A「ありがとうございます、オンニ」
SM「あ〜、この緊張感、なんだかあの時を思い出すね笑」
A「わかります、初めての放送の日ですよね笑」
私たちがデビューして初めての放送。
あの日はカメラの前でパフォーマンスをするのが初めてで、メンバーみんなそれぞれ緊張していて。
特に私はあの頃からアンチの存在を知っていたから余計に緊張して、少し怖かった。
メイクが順調に進むにつれて、メイク失敗してくれないかなとか、仮病でも使って宿舎に帰ろうかなとか、そんなこと考えていた。
でもスミンオンニはもちろん失敗なんてしないし、仮病を許してくれるような人じゃなかったから、そんなこと叶わなくて。
その上、予定よりもずいぶん早くメイクが完了したんだっけ。
A「あの時、どれだけトラブルを願ったか…笑」
SM「私がしくじるわけないでしょ笑」
A「ですよね〜笑」
あの時メイクが早く終わってから、スミンオンニは鏡の前で私の肩に手を置いて後ろから語りかけてくれた。
スミンオンニはあの時と同じように、私の肩にそっと手を置いた。
SM「大丈夫、私がメイクしたあなたは、この世界の誰よりも素敵よ」
A「スミンオンニ…」
SM「だから自信持って行ってらっしゃい！ファイティン！」
そう言っていつも背中を押してくれるオンニ。
いろいろなものが込み上げてきて涙が出そうになる。
涙を必死に抑えて私は立ち上がった。
A「行ってきます！」
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作者名：ｻｸｻｸﾊﾟﾝﾀﾞ | 作成日時：2023年8月9日 7時
