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警察の人にさっきの話を聞かれ、私に起こったことを正確に答えた。
これから私に対する警備をより強くするということだけ告げられ、解放された。
練習室に戻るとみんな解散していて、部屋の中は殺伐としていた。
あるのは私の荷物と、ジスハンオッパたちが買っておいてくれた私のサイダーだけ。
またみんなと別の控え室にした方がいいのかな。
そっちの方が狙われるのは私だけになって、みんなに被害はないよね。
そんなことを考えていると突然、練習室のドアが開いた。
A「！」
体が勝手に反応して、私は物陰に隠れた。
怖い、また、誰かが私を…
勝手に手が震えてくる。
あの時は呑気に考えていたけど、やっぱり私は怖かったんだ。
物陰から覗くと、部屋に入ってきた人物は、私の想像していたような人物とはかけ離れていた。
A「ミンギュ、」
MG「A！そんなところにいたの！？」
A「ご、ごめん、ちょっとびっくりしちゃって、」
MG「そうだよね、ごめん、驚かせて」
そう言って、小さい子供をあやすかのように私を優しく抱きしめるミンギュ。
ミンギュのハグって、なんだか落ち着く。
身長が高いことや体格がいいことからの包容力もあるんだろうけど、何でも包み込む優しさを兼ね備えてることも関係しているんだろうな。
MG「びっくりしたよ、ただでさえ小動物みたいなのに物陰からちょこんと出てきて…本当に小動物だったのかと思った」
A「何言ってるの笑」
MG「またAがいなくなっちゃうんじゃないかと思ったんだよ〜」
A「…」
MG「なんで黙るの！まさか、本当にいなくなっちゃうわけないよね？」
心配そうに私の顔を覗き込むミンギュ。
さっきの恐怖と、大きな不安と、ミンギュがそばにいてくれる安心が一気に押し寄せて、私は泣いてしまった。
さっきはなんともなかったのに。
一度溢れた涙はなかなか止まることはなくて、目の前にいるミンギュを困らせてしまった。
MG「あ〜A〜、泣かないで、どうしたの〜」
A「うっ、うぅ、ごめん…」
ミンギュは私が泣き止むまで静かに抱きしめて、頭を撫でて待っていてくれた。
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作者名：ｻｸｻｸﾊﾟﾝﾀﾞ | 作成日時：2023年8月9日 7時
