59 ページ30
.
医務室の扉には、『外出中』と書かれた札がかかっていて、中には誰もいなかった。
部屋は開いていたから中に入って、ハニオッパが手当てをしてくれた。
慣れた手つきで止血、消毒をして、包帯を巻いてくれる。
A「ありがとうございます、ハニオッパ」
JH「こうなる前に呼んでほしかったけどね」
A「うぅ、ごめんなさい…」
JS「みんなには黙ってるつもりなんでしょ?サセンのこと」
さすが、鋭い…
本当、この2人だけは敵に回しちゃいけないな。
A「言えばきっと、みんなにすごく迷惑かけるし、それに…」
JH「やーA、迷惑だなんて思うわけないでしょ!」
JS「ちょっと落ち着いてよハニ、まだ続きがあるみたいだよ」
A「…それに、活動を休止しろって言うでしょ?」
JH「あぁ、あのゴリラは言いそうだね」
JS「外出禁止とも言いそう」
2人の想像通りになるような予感がする。
というかそうなると言い切ってもいいくらいだ。
私がみんなに言えない理由を理解してくれた2人は、渋々承諾してくれた。
JS「マネヒョンには勝手に伝わるとして、ミンギュには言ったほうがいいんじゃない?」
JH「そうだよ、言わないとあまりにもミンギュが可哀想だから」
A「えぇ、1番言いたくないんですけど…」
JH・JS「「1番言わなきゃダメ」」
A「はい…」
口を揃えてそう言われてしまった。
じゃあ、ミンギュだけ、ミンギュにだけはちゃんと言おう。
そう決めた時にちょうどボナから連絡が入り、休憩室に戻ることになった。
1228人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:サクサクパンダ | 作成日時:2023年8月9日 7時