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警備員のおじさんが取り押さえてからすぐに警察もやってきて、女性は現行犯逮捕された。
あとで事情聴取するからここにいてほしいと言われて、ボナと2人で休憩所のベンチに座る。
BN「Aさん、大丈夫ですか？怪我は？」
A「手首が少し痛いけど…これくらい平気だよ」
BN「でも血が、」
A「大丈夫だってば〜。それより、ボナの方こそ怪我してない？」
BN「私はぶつかっただけなので。ていうかナイフ振りかざすなんて、ヤバすぎでしょあの女」
A「うんー、さすがに死ぬかと思った笑」
BN「まじで笑い事じゃない！なんで振り切って逃げなかったんですか！」
A「なんで、か…」
私はたった一瞬だけど、このまま死んでもいいかなって、思ってしまったんだ。
さっきの女性みたいに、私のことをよく思ってないCaratは少なからずいるわけで。
アンチがいるのは知名度が高くなったからこそだと言う人もいるけれど、いざアンチの標的になってみると、自分が存在する理由を考えざるを得なくなる。
そして、自分はなんのために存在するのかとか、存在していていいのかとか、負のループに入る。
普段明るく振る舞ってそれを考えないようにしているだけで、実際考えない日はない。
ナイフを振りかざされた時、私のせいで不快な思いをしてるCaratがいるなら、みんなの足手まといになるなら、ここで死んでしまうべきなのかな、なんて考えた。
誰にも言えないけど。
A「ちょっとびっくりして動けなかっただけだよ〜」
そう言って誤魔化すと、私が歩いてきた廊下から、ジスハンオッパたちがやってきた。
JS「何の騒ぎ？警察まで来てるみたいだけど」
JH「何やらかしたんだよAや〜」
A「なんで私が犯人扱いされてるんですか笑」
BN「サセンがいたんです」
JH「は？」
JS「サセンって…A、怪我は？」
A「私はだいじょ、」
JH「手首から血が出てる。なんで俺たちを呼ばないの！」
A「あ、えっと、あ、練習室に携帯忘れちゃって…」
JS「とにかく医務室に行こう」
A「でも警察の人が待っててって、」
JH「そんなの関係ない、怪我の手当が優先！」
ジスオッパが警察の人と話してくれて、ボナが残ることを引き換えに、3人で医務室に行くことになった。
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作者名：ｻｸｻｸﾊﾟﾝﾀﾞ | 作成日時：2023年8月9日 7時
