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SC「Say the name！」
『SEVENTEEN！カムサハムニダ〜！』
放送が終わってすぐに控え室に戻る。
メンバーたちに引き留められそうになりながらもなんとか振り切って、医務室に向かった。
A「ボナ！」
BN「Aさん…放送は？」
A「終わったよ、それより体調は？」
BN「大丈夫です、よく休ませていただいたので」
ベッドから起き上がったボナはさっきよりも顔色が良くなっていて安心する。
仕事のしすぎだろうか。
それとも、さっきの電話が関係してるのかな…
私1人でモヤモヤしても仕方ない、思い切って聞いてみよう。
A「ごめん、さっきの電話のこと、話したくなければいいんだけど、何かあった？」
BN「…聞こえてましたよね。私、借金を抱えてるんです。借金を作ったのは母なんですけど」
A「ボナのお母さん？」
BN「はい。昔から浪費癖があって、私が高校生の頃までは父の収入でなんとかなっていたけど、専門学校に通い始めてからはどんどん家計的にも厳しくなって、母は借金に手を出すようになりました」
ボナの学費は、奨学金とボナが貯めたバイト代でなんとか賄えたけれど、借金は増える一方だったらしく、お父さんは2人を置いて家を出て行ってしまったらしい。
今はもう、借金が増えることはないみたいだけど、返済額がずいぶん高額なんだと、ボナは教えてくれた。
A「もしかして、」
BN「そうです。Aさんを盗撮してたのも、Aさんの物を欲しがったのも、全部借金を返済するためです」
A「そうだったんだ…」
BN「本当に酷いことをしてしまったと思ってます、本当に、ごめんなさい」
そう言って頭を下げるボナ。
あれには理由があったんだね…
ボナが倒れたことをマネオッパに話して、ボナを車で送ってもらうことにした。
私も、みんなと一緒に帰ろう。
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作者名：ｻｸｻｸﾊﾟﾝﾀﾞ | 作成日時：2023年8月9日 7時
