51 ページ22
.
盛り上がっていたみんなが落ち着いて部屋を出て行く。
部屋に残されたのは、リーダーズの3人と、私。
自分の部屋なのに自分の部屋じゃないような圧迫感。
これから何を言われるのか、正直怖くて心臓がキュッと萎縮する。
でも何を言われても、この3人に従うという覚悟は決めている。
しばらく続いた沈黙を破ったのは、ずっと黙っていたスニョンオッパだった。
HS「A」
A「はい」
HS「………おめでとう!!!」
A「へっ?」
HS「やっとちゃんと言えたんだなぁ!」
A「ちょ、スニョンオッパ?」
突然立ち上がって私に抱きつくスニョンオッパ。
わしゃわしゃと頭を撫でてくれる。
びっくりして間抜けな声を出してしまった。
私はてっきり…
WZ「怒られると思ってた?」
A「はい、自分勝手だし、私のわがままだし…」
SC「さっき全員が祝福してたのと同じで、俺たちも祝福するつもりだったよ」
HS「怒るわけないだろ!ずっと応援してたんだから〜!」
A「え…?」
WZ「反対する奴なんていない。俺たちみんな、Aの気持ちもミンギュの気持ちも知ってたし」
HS「いつになったらくっつくかな〜ってみんなソワソワしてたよ笑」
知られてたら知られてたで恥ずかしい。
でも応援してくれたことや祝福してくれることは嬉しいし、本当に感謝しかない。
ただ、それはそれ、これはこれ。
SC「マネオッパには色々状況を把握してもらわなきゃだから話すとして」
WZ「Caratたちや世間には言わない方がいいだろうな」
HS「喜ぶ人がいるだろうけど、その分悲しむ人だっているだろうし…」
A「私も、Caratを悲しませるようなことはしたくないです」
デビューする前からずっと、私たちを支えてきてくれたCarat。
みんなを悲しませるようなことだけは絶対にしたくない。
世間には絶対に見つからないこと、活動を疎かにしないこと、何かあったらすぐに相談すること。
この3つを守ることを約束して、私とミンギュの交際を許してもらえることになった。
リーダーズの3人は私とのお話が終わった後にミンギュにも個別で同じ話をしてくれた。
少し厳しめに言われたのか、リーダーズに解放されたミンギュはまた半泣きだった。笑
1228人がお気に入り
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:サクサクパンダ | 作成日時:2023年8月9日 7時