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42 - MG(past) ページ13

MGside



お酒もそれなりに進んできて、" 好きな子の部屋にいる "という事実に興奮してしまう程には、俺はもうずいぶん酔っていた。
俺は隣に座るAに触れたくて、Aに近付いた。


A「うん?どうしたのミンギュ」
MG「俺、誰かとくっついていたいんだよね」
A「あれ〜ミンギュ氏、酔ってますね〜?笑」
MG「Aが相手だからちゃんとしなきゃって思ってたけど…Aとくっつきたい」
A「…私もミンギュなら、いいよ…?」


そう言って俺のグラスのウイスキーをグイっと飲み干すA。
俺より小さいせいで自然と上目遣いになるAと目が合う。
お酒のせいで少し顔が赤くなっているのも、目が少し潤んでいるのも、正直やばい。抑えなきゃ。
ここで負けたら男としてひどすぎる。
それにこれは、俺の" 片想い "なんだから。

理性を保たなきゃって、いくら対抗しても勝ち目がないのはわかってて。
限界を迎えそうになった俺は、Aの顔に自分の顔を近付ける。


A「うんー?みんぎゅ?」
MG「早く止めて。じゃないとキスしちゃう」
A「んふふ、みんぎゅ〜…」


へにゃりと笑ってさらに俺に近付いたA。
一瞬、俺たちの唇が重なった。
待って、俺は何もしてない。俺は動いてないよ。
Aは酔ったらキス魔になるの?
それともこのキスにはちゃんと意味がある?
Aは酔ったらキス魔になるのか、なんてスンチョリヒョンに聞こうにも聞けないし、聞いたら殺されるし…
どうするべきか考えていると、次はAが俺の首に手を回してきた。


A「みんぎゅ、」
MG「えぇ、A…!?」


泣いてる。
なんで泣いて、


A「みんぎゅは、いやだった…?」
MG「…え」
A「いやだったの?わたし、みんぎゅがすきだからぽっぽしたのに」
MG「嫌じゃない、俺もAのことが好きだよ」
A「ほんと?…じゃあ、みんぎゅからもぽっぽしてくれる?」
MG「い、いいの?」


コクリと頷くA。
Aがそう言うなら、仕方ない、よね?
言われた通りにAにキスをする。
脱力したAはベッドに倒れ、強く頭を打たないように後頭部に手をやれば、自然と俺が押し倒したような体勢になった。
俺の下にいるAと目が合う。

あーダメだ、これ以上は本当に。
お酒の勢いでなんて絶対にダメだから。
必死に自分の理性を保とうとしているうちに目の前からはすぅすぅと可愛い寝息が聞こえる。
そのままAはすっかり寝てしまった。

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作者名:サクサクパンダ | 作成日時:2023年8月9日 7時

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