検索窓
今日:20 hit、昨日:339 hit、合計:153,194 hit

31 ページ2

.



私を見つけた瞬間に駆け寄ってきて、私に抱きつこうとするミンギュ。
慌ててとそれをかわすと、不服そうな顔をする。
そんな顔されたって、ダメなものはダメなんだよ…
諦めたミンギュは少し離れたソファに腰掛けた。


MG「ねえ、最近俺たちのこと避けてるよね?」
A「うん?避けてない、よ…?」
MG「おかしいじゃん。今まで控え室は同じだったでしょ」


痛いところを突いてくるミンギュ。
ミンギュの目は真っ直ぐ私の心を見透かしているみたいで、つい目を逸らしてしまう。
なんでこういう時だけ鋭いの、犬の勘?
というか今部屋に2人きりのこの状況、かなり危険なんじゃない?


A「あー、ミンギュや、向こうの控え室に食べ物あったよね?」
MG「食べ物?お腹空いてるの?」
A「うんー、ちょっと何が置いてあるか気になるから見てきてくれる?」
MG「だったら一緒に見に行こうよ!自分で見れば自分が何を食べたいかわかるでしょ?」
A「いや、うーんと…」


ダメだ、うまく誘導できない。
今すぐミンギュをこの部屋から出て行かせなきゃ、いつボナが戻ってくるかわからないのに。


MG「なんだよ〜、ハッキリしないとAらしくないよ」
A「とにかく!ミンギュ、悪いんだけど部屋から出て行ってくれる?」
MG「なんでそうなるの!Aは俺と一緒にいるのがそんなに嫌?」


嫌じゃない、嫌なわけないんだけどさ。
それは時と場合によるんだよ…
答えを求める真っ直ぐな目。
言いたくないけど、言わなきゃダメだよね…


A「ミンギュと同じ部屋にはいられないの」
MG「…………そっか」


悲しそうな顔で私の目を見るミンギュ。
その目はさっきよりも真っ直ぐで、私は直視できなかった。
ごめんね。ミンギュは何も悪くないのに。
謝っても謝りきれないけれど、本当にごめん。
心の中ですごく謝りながら、シュンと項垂れたミンギュが控え室に戻る背中を、私は見送ることしかできなかった。

32→←30



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 10.0/10 (199 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
1228人がお気に入り
設定タグ:SEVENTEEN , 紅一点 , ミンギュ
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:サクサクパンダ | 作成日時:2023年8月9日 7時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。