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それからボナは私の写真を撮ったり、私の持ち物を欲しがったり。
ほとんど毎日そんな日々が続いている。
実は一度、このことをマネオッパに話そうとしたことがある。
でもそのタイミングでボナがきて、私から見える場所でミンギュとの写真をチラつかせてきた。
だから最後まで話せなくて、助けを求めることもできなかった。
あれ以降、誰かに助けを求めようとすることも諦めた。
メンバーへの被害がなくなったからいいんだけど。
でもやっぱり写真を撮られたり自分の物が奪われるのって神経を削られるし、悲しい気持ちになる。
今までで1番悲しかったのは、ミンギュ、ソクミナ、ミョンホが誕生日にプレゼントしてくれたネックレスを奪われた時。
今、目の前でボナが身につけている。
これだけは渡したくなかったのに、またあの写真で脅されて、手も足も出なくて。
夜中に部屋で大泣きしてしまったせいで、次の日スミンオンニが悲鳴を上げるほど目が腫れた。
A「ねえ、私がボナに渡した物ってどうしてるの?」
BN「気に入ったら私が使ったり、ネットオークションにかけたりしてますね」
A「そうなんだ。じゃあボナはSEVENTEENのファンじゃないってこと…?」
BN「そうですね〜、別にファンではないです」
まさかの返答だった。
SEVENTEENが好きで、度を超えてしまってそうなったんだと思っていたから。
首を横に振ったボナの耳元で、かつて私の物だったピアスが揺れる。
じゃあボナにとって私たちって…
BN「ま、金ヅルみたいな?笑」
ああ、私って一体なんのために我慢しているんだろう。
ある時に撮られたたった一枚の写真で脅されて。
私たちのことを好きでもない人のために我慢して、その人の懐の肥やしになって。
BN「とにかくお金が欲しいんですよね〜、お金ってどれだけあっても困らないでしょ?笑」
なんで私がこの人のせいで苦しい思いをしているの?
BN「だからとにかく私は、」
A「もうその話はやめて」
BN「はーい」
何の悪気もなさそうに部屋をフラッと出ていくボナ。
いつまで私はこの子の言いなりなの?
どうしたら最小限の被害でこの状況から抜け出せる?
ボナの背中を睨みながら考えるも思いつかない。
彼女の姿が見えなくなってすぐ、1人部屋に入ってきた。
「やっと見つけた、A」
ボナと入れ替わりで部屋に入ってきたのはミンギュだった。
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作者名:サクサクパンダ | 作成日時:2023年8月9日 7時