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#04 ページ6

「マルテヒの樹に数日接しなく、少年か少女であること。それが条件だったが全てが叶うのは君だった」

サニユさんは不思議な雰囲気を漂わせマルテヒの樹を見つめると次に僕を見つめてこう言った。


「少年よ、魔法少年にならないか?」






唐突だった。
途端に周りがしんとした。
シーン…という音が僕の耳に聞こえてくるんじゃないかってほどに。
周りで騒いでいた子供達の声。
日常的な会話音。
それがサニユさんのあの一声で世界から音が消えたようにしんとしてしまった。
否、消えたわけではない。その言葉を考えるために僕の耳に届かなくなっただけで。

「魔法、少年…」

小声で口の中でそれぞ魔法の呪文でも唱えるかのように言う。
唐突でもその人の言うことになぜか疑問はなかった。
頭にすんなりと入ってきて僕はなぜそんなことを聞かれるかとか、サニユさんがなぜそんなことを言うかより、サニユさんの言葉について反応し、考えていた。
魔法少年になったらなにができるだろう?
僕はなにがしたいのだろう?



出てきたのはフシュラだった。


フシュラは小さい頃に襲われた。
相手は理性を失った半人半獣だった。
それを今よりひと回り若い頃のニヒシお姉さんが助けてくれたのだ。
僕はなにもできず、ただただ見ていることしかできなかった。

魔法少年になったら力は強くなる。
フシュラを護れる。
そうなのかもしれない___。
シュニテおじいさんもニヒシお姉さんも挑戦は大切だって言っている。
ここにいるだけの僕たちの運命も変わるかもしれない。
そんな思考が僕の頭をめぐり、気づけば僕は発していた。

「サニユさん」

運命を大きく左右した、

「僕を」

一言(魔法の呪文)を____。

「魔法少年にしてください」


____第1世界 #04

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桜田ダイヤ(プロフ) - 兎響さん» ウェーイ!魔法少女!魔法少年!( *´ω`)⊃━☆・゚*.+・゚*.+・゚*.+・゚*.+ (2017年6月29日 19時) (レス) id: c6e69f1b3a (このIDを非表示/違反報告)
兎響(プロフ) - ( '-' )b…!!魔法少女ラヴ!!!!! (2017年6月29日 16時) (レス) id: 00b9bb1c96 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:桜田ダイヤ | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2017年6月25日 17時

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