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「おお、クニルではないかのぉ…」
年老いたもしゃもしゃした髪のおじいさんが話しかけてくる。
「シュニテおじいさん、こんにちは」
僕は年老いたもしゃもしゃした髪のおじいさん___シュニテおじいさんに走る足を止めて体を止めた。
シュニテおじいさんは僕たちに優しくしてくれる人の1人だ。
僕たちに文字や言葉を教えてもらい、時には面倒も見てくれた。情報だってシュニテおじいさんがいつも与えてくれる。
「クニルさんよぉ…耳寄りな情報が入ったんじゃ…」
少しかすれた声でシュニテおじいさんは続ける。
「マルテヒの樹は知っておるじゃろう？」
もちろんである。マルテヒの樹は無限に果物のなる魔法の樹でここでは大切にされている。もちろん僕たちもここで果物をとって(というよりか見張りの人にもらって)食べている。
「その樹に果物でも、野菜でもないものがなるらしいのじゃ…」
僕はびっくりした。
野菜はごく稀に樹になっているのだが、その他のものがなるなんて聞いたことがない。
「それは少年か少女がとるとたちまち魔法が使える果実になるのだが、大人や幼児が触ると途端に腐るらしいのじゃ…」
シュニテおじいさんは少し笑ってそういった。
僕ははたまたびっくりした。
「それは本当ですか！？シュニテおじいさん！」
ここでは基本的に魔法は使えない。
使える魔法は治癒、初歩的な水と火の魔法のみだ。
もともとここに来る前にかなりの腕前を持っていたものは光の魔法も使えるらしいがここで生まれ育った僕は残念ながらそんなものは使えない。
僕ができるのはシュニテおじいさんから教わった火起こしぐらいだ。
「おお、サニユが言っていたんじゃ…腐った果実を調べたらしいのぉ…」
サニユさんは光の魔法がここで軽々と使えるほどの魔力の持ち主だ。
直接会ったことはないが、1番信用が置かれる人物である。
「で、クニルはどこへ行くのじゃかのぉ…？」
そうだ。朝ごはん調達でマルテヒの樹に行くんだった。
「マルテヒの樹に行くところです」
僕は答えて体をマルテヒの樹の方向へ向けた。
「そうかそうかぁ…止めて悪かったのぉ…」
シュニテおじいさんは申し訳なさそうな表情を浮かべるが僕は少し微笑み
「いえ、大丈夫です。いい情報ありがとうございました」
といい、マルテヒの樹に向かった。
____第1世界 #01
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桜田ダイヤ(プロフ) - 兎響さん» ウェーイ！魔法少女！魔法少年！( *´ω｀)⊃━☆・ﾟ*.+・ﾟ*.+・ﾟ*.+・ﾟ*.+ (2017年6月29日 19時) (
レス) id: c6e69f1b3a (このIDを非表示/違反報告)
兎響(プロフ) - ( '-' )b…!!魔法少女ラヴ！！！！！ (2017年6月29日 16時) (レス) id: 00b9bb1c96 (このIDを非表示/違反報告)
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