浮気:てつや ページ10
『浮気された』
突然俺の家にやってきて、そう一言。もう夜の10時だよ？こんな遅くになにしてんの。
「…は？」
『だから、浮気された。』
当たり前のようにソファに寝転んでスマホをいじるA。相当泣いたんだろうな。目の周り赤いし、化粧してない時は頑なに外へ出ないAがすっぴんだし。
「それでなんでうち来たん」
『知ってるでしょ、あたし同棲してるじゃん。
あっちが出てけって言ったから出てきたけど行くとこないし。
意味分かんないよね、あっちが浮気したくせに荷物纏めてる間も煙草吸って貧乏ゆすりして。
ほんとムカつく、元々あそこあたしの家なんだけど。』
「それで幼馴染の家に住ませてほしいって？」
『そうそう。別にいいでしょ？
あ、女来る時は言ってよね。時間潰すから』
幼稚園に入る前から家族ぐるみで仲が良かった俺ら。Aは高校を卒業してすぐ東京へ出て、2年後帰ってきたと思えばすっかり東京に染まっていた。
そもそも、昔から三河弁を使いたがらなかった彼女が東京へ行った理由だって明確。中学から夜遊びも増えて、膜を破ったのも中学2年だったと噂がたつほど遊び回っていたんだ。
「彼氏とはどうなったん？」
『別れた。ほんとに無理だもん。』
あんなに遊んでいたはずなのに、浮気が無理なんて。随分変わったな、いや、悪いとかじゃないけど。
『うわ、てつやって顔に出やすいね』
「じゃあなんて思っとるか当ててみりん」
『あんな遊んでたのに浮気無理なんだ、でしょ？
あたしだって女の子なの。浮気OKしてる人の気が知れない。知らん女とキスしたとか想像しただけで無理。』
スマホを隣のソファに投げて、両手を頭上に置いた。寝転がっていた彼女の目尻から涙が1筋零れる。少し震えた溜息をひとつ。
『てつやさあ。浮気した事ある？』
「っえ、…」
『あるんだ。』
『その相手としてる時さ、彼女の事頭にあった？』
「…、少し、は…」
『バレたらどうしよう、とか？』
「……まあ、そんな、感じ…」
『でもさ、それでもやめなかったって事は、どっかで許してもらえるって思ってたから？』
「…っ、それ、は、」
『いいよ別に。てつやには怒っとらんげ。
やっぱ、浮気する側は何も考えんのかや』
「…A、？」
『なにその顔。めっちゃブスだげえ笑
やめときん、モテんよ』
突然だった。何かの糸が切れたみたいにいきなり。
今まで使うはずのなかった、三河弁を。
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しんちゃれら(プロフ) - 両片想いがいいです！！楽しみにお待ちしてます〜！！ (2018年4月22日 2時) (
レス) id: 15c8650888 (このIDを非表示/違反報告)
みこ(プロフ) - しんちゃれらさん» ありがとうございます！としみつとは付き合っているor両片想いどちらでしょうか？？ (2018年4月21日 18時) (レス) id: 1769f34929 (このIDを非表示/違反報告)
しんちゃれら(プロフ) - はじめまして！楽しく読ませてもらってます！リクエストなのですが、としみつからギターを教わる感じのお話が読みたいです。お暇な時に書いていただけたら嬉しいです！！これからも更新頑張ってください！ (2018年4月21日 16時) (レス) id: 15c8650888 (このIDを非表示/違反報告)
みこ(プロフ) - はらさん» すみませんでした！！新作作るときよくやってしまうんです……ありがとうございます！ (2018年4月20日 17時) (レス) id: 1769f34929 (このIDを非表示/違反報告)
はら - オリジナルフラグ外し忘れていますよー違反行為なのでちゃんと外して下さいねー (2018年4月18日 22時) (レス) id: 40acaaaa61 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：みぃ x他2人 | 作成日時：2018年4月18日 22時
