ねえ、教えて:としみつ ページ3
部屋で気持ちよさそうにギターを弾くとしくん。ちょこん、と隣に座ってみる。
『ここ、最高の特等席。』
「なにが?笑」
『としくんのギターをこんな間近で聴けるんよ?
いいなあ、そんなに上手く弾けて!』
「Aなら出来そうだけどね笑」
『ええ!できんできん!』
「教えてあげる」
渋々ギターを受け取り、構えてみるけど…
『わああ、全然わからん笑』
そう言うと、としくんが後ろに回ってくる
後ろから抱き締められるような体勢で、手が重なる。
「薬指はここで中指がここ
そうそう!で、…」
…意識しちゃって余計にできそうにないよ…
『こう、かな?』
「え、すごいやんめっちゃできてる」
『やった!』
それから練習して、何小節かできるようになった!
『みてみてとしくん!ここでき…っ、』
としくんの方を振り返ると
としくんもこっちを覗き込んでいたみたいで
唇が重なった。
「……っ、ごめん…」
『あ、…いや、…その、…こっちこそ…ごめん、』
少しの間、沈黙が流れる。何か話さなきゃ。たまたま、なんだから…意識しすぎたらとしくんだって話しづらいよね!
口を開き息を吸ったその時、
「…あんさ」
先に声を発したのはとしくんで。
後ろから、今度はちゃんと抱き締められる。
『わ…っ、』
「俺、Aの事好きだげえ、」
『…っ、ほん、とに…?』
「こんな嘘言わん
だから、その、…付き合ってくれん、?」
耳のすぐそばでそんな事言われて、断れるわけ…無いやん…
『…、私も…としくんのこと好き、…』
「…え、?」
『…?』
「はあああ、…よかった…、
A、りょうの事好きなのかと思ってた…」
『ねえなんで?笑』
「わからんよ笑
でも…まじよかった…、」
腕の力が弱くなり、私はとしくんに向き合う。
25にもなって恋愛経験のない私。
『ギターもそうだけど
これから先、もっと色んなこと教えてね』
「じゃあ、今日俺んち泊まる?明け方まで教えてやれるけど」
ニヤッと笑う彼の顔を見ると
振り返りざまに重なった唇も
偶然でもなんでもなく、
彼がわざとやったのかもしれない。
『…好き、…絶対離さんでね?』
ぎゅっと抱き着くと、背中に手が回ってくる
「当たり前やん。
Aも離れちゃだめだからね」
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しんちゃれら(プロフ) - 両片想いがいいです!!楽しみにお待ちしてます〜!! (2018年4月22日 2時) (レス) id: 15c8650888 (このIDを非表示/違反報告)
みこ(プロフ) - しんちゃれらさん» ありがとうございます!としみつとは付き合っているor両片想いどちらでしょうか?? (2018年4月21日 18時) (レス) id: 1769f34929 (このIDを非表示/違反報告)
しんちゃれら(プロフ) - はじめまして!楽しく読ませてもらってます!リクエストなのですが、としみつからギターを教わる感じのお話が読みたいです。お暇な時に書いていただけたら嬉しいです!!これからも更新頑張ってください! (2018年4月21日 16時) (レス) id: 15c8650888 (このIDを非表示/違反報告)
みこ(プロフ) - はらさん» すみませんでした!!新作作るときよくやってしまうんです……ありがとうございます! (2018年4月20日 17時) (レス) id: 1769f34929 (このIDを非表示/違反報告)
はら - オリジナルフラグ外し忘れていますよー違反行為なのでちゃんと外して下さいねー (2018年4月18日 22時) (レス) id: 40acaaaa61 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:みぃ x他2人 | 作成日時:2018年4月18日 22時