5話 ページ5
昼食を取ったあと私は医務室で大先生を待っていた
どうやらゾムの食害に巻き込まれた様で、少し遅れると連絡が入った
仕方が無いので本でも読んで待とうかと椅子に腰かけた所でショッピが医務室の扉をノックして入ってきた
『こんな時間に来るなんて珍しいね。どうしたの？』
syp｢トントンさんから書類預かって来たんですよ。Aさんの所で働きたい軍医志望の人が居るらしくて、その人の履歴書です。｣
そう言って渡された1枚の書類
名前と出身、学歴や経歴などが細かく書いてある
『私の所で働きたいってことは幹部専属が志望って事か。専属の軍医私だけだから人手が増えるのはありがたいね。もう入る事は決まってるの？』
syp｢まだですね。Aさんの確認もらった後に身辺調査入れて、問題がなければ配属になるんで。｣
『ふ〜ん。まぁ、私が確認できるのは書類の情報だけだからなんとも言えないけど、この情報を信じるなら私は何も問題ないかな。今務めてる所も優秀な人が多い病院だし、今着いてる役職もかなり高い。実績も申し分無さそうだね。』
そう言って書類からショッピに視線を移す
『トントンに調査に問題がなければ私は賛成するって言っておいて。』
syp｢分かりました。伝えておきます。｣
そう言ってショッピが医務室を出ようとした時、ある人物がバタバタと医務室に駆け込んで来た。
その人物は顔面蒼白で心底苦しそうな顔をしている
『おわ、大先生大丈夫？…ではないか。』
誰かに押し付けたか振り切ったか、どちらにせよゾムから逃げてきたのだろう
ut｢し、死ぬかと、思った………。｣
syp｢うわー、今日の犠牲は大先生やったんですね。ご愁傷さまです。｣
ut｢滅多に食害に合わんからって…そんな他人事みたいに…。｣
恨めしそうにショッピを見ていた大先生はこちらを見たあと少ししてからハッとした顔をして
ut｢Aちゃん…今の僕にはちょっと任された仕事は荷が重いと思うねん。…ショッピくんにも協力してもらうんはアカンかな。｣
面倒事の巻き添えにしてやろうと思っているのだろう
魂胆が見え見えの提案をする
syp｢え、なんですか。｣
話が見えないといった顔でショッピが言う
『私は別に構わないよ。元々大先生にお願いしたのだって、話聞いてくれる材料があったからだし。』
ut｢えっひどい。｣
何かあった時の保険は多いに越したことはない
私と大先生はショッピに今回の作戦を話すのだった
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餅之助(プロフ) - まりあさん» 嬉しいコメントありがとうございます！とても励みになります！ゆっくりとではありますが頑張って更新していきますので、楽しんで頂けましたら幸いです！ (2月4日 20時) (
レス) id: 9cabb3db88 (このIDを非表示/違反報告)
まりあ(プロフ) - すごく素敵な文章で読みやすいです。更新頑張ってください！ (2月4日 19時) (レス) id: e29621fb11 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：餅之助 | 作成日時：2024年1月27日 1時
