4話 ページ4
普段は医務室で怪我人の治療や診断をするのが仕事の私だが、そんな私にも趣味がある
意外なものでは無い
薬の調合や研究である
治療に使えそうな薬を研究してみたり、ジョークグッズのようなものを作ってみたり
頼まれれば仕事で使う毒薬なんかも作る
これは私が楽しくてやっている事なので仕事では無くあくまで趣味だ
ネタで作った薬等は効果を試すのに基本ほかの幹部を利用するので定期的に大惨事になったりする
ある時は猫耳が生えたトントンが羞恥心に耐えきれず、部屋から出てこなくなって全体的に仕事が滞ったり
ある時は飲んだ人の体がゾンビのようになってパンデミックが起こったり
反省はしているがやめる気は全く無い
たまの息抜きくらい許して欲しい
さて、前置きが長くなったが今回私が作ったのは身長が縮む薬だ
今回に限って、飲むのは私自身
理由は簡単
ロボロを見上げてみたい、それだけ
ロボロは男性の中でも身長が低い方だ
対して私は女の中でもかなり高い方
さらに私は普段ヒールを履くため身長差が20センチ近くはあり、その状態だとギリギリシャオロンやショッピよりも高くなる
見下すことはあれど見上げることなどほとんど無いのだ
そこで私が薬を飲んで女の子らしい身長になれば、普段とのギャップで戸惑ったおもしろかわいいロボロが見られるはず
『という事で、人で試した事がないから万が一の事があったら頼んだよ。大先生。』
ut｢いきなり呼び出されたと思ったらそんな事〜？もっと適任おるんちゃうん？｣
私の身長自慢のようなロボロへの惚気のような何かを淡々と聞かされていた大先生は少し面倒くさそうに言う
『トントンから匿ってあげてるんだからそれくらい引き受けてよ。はいこれ、なんかあった時の解毒剤。ジョークグッズだから半日から一日で元に戻るはずだけど、副作用とか違う効果が出たりして大変なことになりそうになったらこれ飲ませて。』
ut｢トントン引き合いに出されたら断れんやんか〜！……しょうがねぇ、他でもないAちゃんの頼みだもんな、男鬱、一肌脱がさしてもらうわ。｣
『んふふ、ありがと。助かるよ。ロボロは今日1日休みらしいからお昼食べたあとに奇襲仕掛けようと思うんだ。』
ut｢奇襲て…。まぁ、ロボロからしたら似たようなもんか。｣
そう呟く大先生を横目に私は鼻歌を歌いながら作った薬が入った小瓶を眺める
どんな反応が見られるか今から楽しみだ
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餅之助(プロフ) - まりあさん» 嬉しいコメントありがとうございます！とても励みになります！ゆっくりとではありますが頑張って更新していきますので、楽しんで頂けましたら幸いです！ (2月4日 20時) (
レス) id: 9cabb3db88 (このIDを非表示/違反報告)
まりあ(プロフ) - すごく素敵な文章で読みやすいです。更新頑張ってください！ (2月4日 19時) (レス) id: e29621fb11 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：餅之助 | 作成日時：2024年1月27日 1時
