3話 ページ3
『ねぇロボロ、グルッペン絶対またやらかすよね。』
rb｢うん。そんな気はする。｣
一応グルッペンを呼び出して説教はしたものの、解放した瞬間に部屋を出ながらエーミールにコーヒーを入れて欲しいとウキウキした声で連絡をとっているのが聞こえてきた
十中八九お茶会でもするのだろう
『どうやったら分かってくれるかなぁ。やっぱりもう人質ならぬ甘味質でも取るしかないかな。』
rb｢やってみてもええんちゃうか？あいつ椅子に縛り付けてもほかの幹部に取引持ちかけて解放してもらって逃げるし、他者が干渉できん方法は効果あるかもしれんで。｣
『トントンが起きたら提案してみるよ。』
rb｢うん。…じゃあ俺もこの辺で。｣
そう言って立ち上がったロボロの腕を軽く引っ張り、あるものを取り出して手渡す
『ロボロ待って、…はいこれ。』
rb｢…飴？……なんや子供扱いか。｣
怪訝そうな顔で彼はこちらを見る
『んはは、違うよ。ロボロ監視室でずっと気張ってモニター見てるでしょ。糖分切れると集中力も切れるから、それなめて頑張って。私のお気に入りだから味は保証するよ。』
rb｢なんや、そういう事ならありがたく貰っとくわ。｣
そう言ってロボロは飴をひとつ口に入れる
rb｢ん、ホンマや美味いなこれ。｣
『でしょ。医務室なら何袋か常備してるし、私もいくつか持ち歩いてるから、欲しくなったらいつでもおいで。』
rb｢……これ、他の奴にもあげとるん？｣
そう言いながらこちらを見上げるロボロ
『ん？いや、今の所ロボロにしかあげてないかな。この飴見つけたのだって結構最近だし。元々独り占めするつもりだったから。』
rb｢それ、俺に教えてよかったん？｣
少し期待しているような声で聞いてくる
あぁ、かわいい
彼はどうしてこうも私にハマるツボを押すのが上手いのか
無意識なのが本当に怖い
ちょっとだけからかってやりたい欲に負けた私は一言
『ロボロならいいよ。その代わり、今からロボロと私だけの秘密ね。』
そう言って口元に人差し指を当てる
rb｢……………秘密。｣
一瞬フリーズしたあと、ボソリと呟くロボロ
そのあとハッとしたようにワタワタと動き始め
rb｢えっ…あっ、秘密！わかった秘密やな！任せろ俺は口は堅いほうやから！ほんなら俺も仕事戻るわ！糖分とったし頑張れそうな気がするわ、ありがとう！！｣
バタバタと忙しなく医務室を出ていった
雑面で彼の顔は見えなかったが、耳が真っ赤に染っているのを私は見逃さなかった
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餅之助(プロフ) - まりあさん» 嬉しいコメントありがとうございます！とても励みになります！ゆっくりとではありますが頑張って更新していきますので、楽しんで頂けましたら幸いです！ (2月4日 20時) (
レス) id: 9cabb3db88 (このIDを非表示/違反報告)
まりあ(プロフ) - すごく素敵な文章で読みやすいです。更新頑張ってください！ (2月4日 19時) (レス) id: e29621fb11 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：餅之助 | 作成日時：2024年1月27日 1時
