天堂光輝の妹は京極竜に恋をした【PRINCE OF LEGEND】 (ページ8)

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昼休み。
今日は食堂に行って親友のなっちゃんこと、遠藤夏実とご飯を食べていた。
なっちゃんとは高校から知り合って、気が合う内にいつの間にか親友の域になっていた。
そして彼女は私の相談相手でもある。

夏実｢さっき京極竜に話しかけられてたよね？何かあったの？｣

ちなみになっちゃんも私と同じエコノミークラスの生徒。
彼女は周りをよく見ている。
だから私が何かと先に言う前に察してくる。

『まぁカクカクシカジカありまして......』

一通り話すと、顎に手を置いて考え出すなっちゃん。

夏実｢何か、"条件"が欲しいわね｣

『条件？』

夏実｢そう。例えば、......勉強を教える代わりに私と付き合いなさいー！とかね。
それ同等の価値を得ないと教えないませんよって話｣

『提案には賛成、内容には反対』

言い忘れてたけど、なっちゃんはかなりのラブコメ好きである。
しりとりで『す』と来たら『好き』としか答えないような頭をしている。

前に家に遊びに行ったことがあるが、本棚には端から端までびっしりとラブコメ漫画が敷き積まれていた。
まぁ別に嫌いじゃないよ、なっちゃんのそういう個性豊かなところは。

夏実｢でもAは頭いいんだし、勉強にはちょっと余裕あるんじゃないの？｣

『......』

余裕......程はないけど、かと言って寝るまもなく忙しいかと言われたらそうでもない。

さっき言っていたなっちゃんの提案には賛成だ。

条件次第で教えるのも有り、か？

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