天堂光輝の妹は京極竜に恋をした【PRINCE OF LEGEND】 (ページ6)

今日:33 hit、昨日:12 hit、合計:37,418 hit

第3話ブランキーなヤンキー弟③ ページ6

・

それからしばらくたったある日。

チャイムが鳴ってから５分ほど経って、ようやく結城先生が教室に入って来た。

結城｢遅れてすまなかった。洗面所でふと鏡を見たらあまりにも美しくて、つい見惚れてしまった｣

先生はそう言いながら、サッと髪を掻き上げた。

前から思ってたけど、結城先生ってかなりのナルシストだよな......。

結城｢それでは、この間のテストを返します。名前を呼ばれた者は前へ......｣

答案を受け取ると、私は90点だった。

何気なく隣を見ると、尊人は『8点』と書かれた答案を、臆面もなく机の上に広げている。

ん......8点......！？

思わず2度見してしまった。

10点満点じゃないよね？
......私が受けたのと同じテストだよね。

まぁ授業中よく寝てるし、時々サボることもあるし......当然と言えば当然か。

授業が終わると、結城先生は尊人に声をかけた。

結城｢京極尊人くん、ちょっと......｣

・