第22話 お兄ちゃんな竜�� ページ39
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(第三者side)
その頃、近くのコンビニ前に、チームネクストの3人が屯していた。
光輝｢うー、失敗した。この『伝説の肉まん』メチャクチャまずい......｣
海司｢そんなの買うからだよ｣
陸｢やっぱ普通の肉まんが1番美味いわ｣
3人で肉まんをパクついていると、竜が向こうからやって来た。
光輝｢竜！｣
しかし竜は全く気付かず、険しい顔でそのまま通り過ぎようとする。
海司｢竜、なにシカトしてんだよ｣
竜はハッとしたように足を止めた。
竜｢ん？ああ......｣
陸｢今日は尊人さんと一緒じゃないのか？｣
光輝｢Aは？｣
竜｢ちょっと用があって......。じゃあな｣
竜はそう言って足早に立ち去った。
光輝｢竜、なんか様子が変だったよな。何かあったのかな......？｣
光輝は心配そうに、竜の後ろ姿を見つめた。
ーーーーーーーーーーーーーーー
竜が呼び出された空地へやって来ると、先日絡んできた他校の生徒たちが数人で待ち構えていた。
竜｢......なんの用だ？｣
他校の生徒｢なんだ、ひとりで来たのかよ。尊人はどうした？｣
竜｢お前くらい、俺ひとりで充分だ｣
他校の生徒｢ふっ、そんなデカい口が叩ける子も今のうちだ。てめぇら、やっちまえ｣
不良たちが一斉に襲いかかってきた。
竜は軽い身のこなしで彼らをかわし、次々に投げ飛ばす。
しかしさすがに数人が相手では分が悪く、全員に囲まれてじりじりと追いつめられていく。
他校の生徒｢前に痛い目に遭わされたからな。たっぷりお返しさせてもらうぜ｣
竜｢......ッ、｣
竜は絶体絶命のピンチに追い込まれてしまった。
その時──。
？？｢おまわりさん、こっちです！
不良たちが喧嘩してます！｣
道路の方からそんな声が聞こえてきた。
他校の生徒｢やべぇ......！お前ら行くぞ！｣
不良たちは、まるで蜘蛛の子を散らすようにあっという間にいなくなった。
竜｢......？｣
声のした方に顔を向けた竜は、ポカンと口をあけてその場に立ちつくした。
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作者名：akane__89 | 作成日時：2022年4月24日 11時
