天堂光輝の妹は京極竜に恋をした【PRINCE OF LEGEND】 (ページ37)

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第20話竜へのラブレター！？⑤ ページ37

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テスト日が近づき、私たちは前にも増して勉強に打ち込んだ。

そしていよいよ、テスト前日を迎える。

尊人と私の勉強が終わる頃を見計らって、竜がコンビニ袋を手に戻って来た。

竜｢お疲れ｣

尊人｢おっ、いつもわりぃな｣

『今日のおやつは何？』

竜｢期間限定のロールケーキ売ってたから買って来た｣

『やったー！』

基本スイーツは大好きだが、その中でもロールケーキが上位に入るレベルで好きだ。

放課後勉強をした後に、こうして3人でおやつを食べるのが日課のようになっていた。

『(これも今日で最後か......)』

尊人、合格できるかな。
もしダメだったら退学？
......そしたらきっと竜も一緒にやめちゃうよね。

そう思うと、胸がズキっと痛んだ。

『(悪い結果を考えるのはやめよう。きっと大丈夫！)』

尊人｢A、何ぼーっとしてんだよ。お前の分のロールケーキ食っちまうぞ？｣

『ダメ！』

私は慌ててロールケーキを奪い返した。

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おやつを食べ終え、帰り支度をして靴箱のところへやって来た。

竜｢兄貴、今日は早く寝た方がいいぜ｣

そう言いながら靴箱を開けた竜が、ハッとしたように手を止める。

『(？？)』

竜｢なんだ、これ......？｣

靴箱の中からメモ用紙を取り出した竜の顔色がサッと変わった。

『(なんだろう......？)』

尊人｢おっ、竜、それなんだ？ラブレターか？｣

竜｢ち、ちげーよ！｣

竜は明らかに動揺した様子で、メモ用紙をクシャクシャに丸めて学ランのポケットに突っ込んだ。

『(竜......？)』

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校門を出たところで、それまでずっと黙り込んでいた竜が不意に立ち止まった。

竜｢わりぃ、俺、ちょっと寄るとこができたから先に帰るな｣

竜は強ばった顔でそう言って、足早に歩いて行った──。

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