天堂光輝の妹は京極竜に恋をした【PRINCE OF LEGEND】 (ページ13)

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思っていたよりも時間がなく、2分でサンドイッチを食べ終えることになった。
そして飲みかけのイチゴオレを持ったまま慌ただしく教室を出てきた。
5時限目は音楽室にて音楽だ。

尊人｢音楽室は......確かこっちだったよな？｣

竜｢兄貴、そっちじゃないぞ！こっちだ｣

『2人とも違うってば。音楽室はこっち！』

まだ編入してきたばかりの2人はまだこの校舎の構造に慣れていないらしい。
まぁ私ですらまだ行ったことのない場所だってあるし......無理もないか。

なーんて呑気なことを考えていたら......、

『わっ、』

早足で廊下を進んでいたらから、角を曲がったところで、誰かにぶつかってしまった。

手に持っていたイチゴオレの紙パックが宙を舞い＿＿

落下してきたその真下に、朱雀さんが立っていた。

奏｢......！！｣

あわや直撃......というところで、朱雀さんがさっと身をかわし、イチゴオレは地面に落ちた。

『(セーフ......)』

とりあえず一安心した。
しかし久遠さんと鏑木さんが私を睨みつけていることに気付き、思わず後ずさりする。

誠一郎｢君たちは、ちゃんと前を見て歩くこともできないのか？｣

元｢奏さまにもしものことがあったら、どう責任取るつもりですか！｣

『ス、すみません......』

奏｢いいじゃないか。何事もなかったんだから｣

尊人｢悪かったな、ちょっと急いでたんだよ。けどお前、案外運動神経いいんだなー｣

誠一郎｢奏に馴れ馴れしく話しかけるな！
全く......理事長がなぜ君たちのようなヤンキーの入学を許可したのか......｣

元｢同感です。しかしテストの結果が出れば、恐らく退学になるかと......｣

テストのこと、ファーストクラスの人たちにも伝わってるんだ......。

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