天堂光輝の妹は京極竜に恋をした【PRINCE OF LEGEND】 (ページ34)

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その日の放課後。

いつものように英語の勉強を始めようとしていると、海司が尊人に話しかけてきた。
もちろんお兄ちゃんも陸も一緒。

海司｢尊人さん、俺らこれからカラオケに行くんですけど、一緒にどうですか？｣

尊人｢わりぃな、俺、テストまでは遊べねぇんだ｣

陸｢毎日残って勉強してるんですよね。最近授業も真面目に受けてるみたいだし......｣

竜｢昔から兄貴は、やる時ゃやるんだよ｣

するとお兄ちゃんがぼそっと呟くように言った。

光輝｢それって、Aのおかげじゃないっすか？｣

『えっ......私？』

光輝｢うん。尊人さんも竜も、Aといるとなんか楽しそうで、それでサボらずに学校来てんのかなーって｣

竜｢べ、別に、そういうわけじゃねぇけど......｣

竜は照れくさそうにそっぽを向いた。

光輝｢まぁ、特に"竜"は？｣

竜｢はぁ！？光輝、お前何言ってんだよ！｣

そう言われてみると、転入してきたばかりの頃は2人揃って喧嘩に行ったり、授業をサボったりしてたな。

最近は喧嘩も控えてるみたいだし、彼らなりに努力してるのかも......。

お兄ちゃんの言うように、私が少しでも彼らの助けになっているとしたら、それとても嬉しいことに思えた。

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