踊り手御三家 (ページ3)

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第2話ページ3

人2「はい、もしもし」

？『もしもし、俺。この前話してたこと2人に伝えた？』

人2「今さっき伝え終わったところ」

？『俺ナイスタイミングすぎw』

人2「ふみにぃ、たまたまだよ」

ふ『…(°᷄൧°᷅ )けっ』

人2が言っていたブレイクダンスがめちゃくちゃ上手な人は、アナタシアのふみろくだった。昔、共通のゲームで話しが合い、いざ会ってみると互いに好感度が持てて、かなり仲良くなった。

今では「ふみにぃ」と呼んだり、都合が合えば、ダンスを教え合う仲にまでなった。

人2「でさ、今週の土日とかって空いとる？」

ふ『おぉ、空いてる』

人2「んじゃあその日に…いつものスタジオで」

ふ『了解。んじゃあ、またな』

人2「またねー」

電話を切り、2人の所へ戻って、ふみにぃと約束した事を伝えた。そして2人は、2つ返事をして家に帰った。

家に帰ったと言っても、3人とも同じ家に住んでいる。言わば、シェアハウスだ。元々、人2の家だったのだが、人2の提案で住むことになった。だが、住む代わりに、3人で割り勘して家賃を出している。

そして数日後…

気付けば、ふみにぃと約束した日になった。亮太を連れていくため、凛に留守を頼んでおいた。すると凛は、「任せてください」と頼もしい言葉を言ってくれたため、安心して家を出ていくことができた。

集合するスタジオは、そこまで遠い訳ではなく、歩きで向かい、スタジオに着いた。少し待つと、ふみにぃが来た。

ふ「よぉ、人2」

人2「おいっす！」

亮太「…ちゃっす」

ふ「そいつが教えるやつ？」

人2「そうそう。はい、挨拶」

亮太「赤坂亮太っす…しゃす」

人2の後ろから、ふみにぃを睨みつけるように挨拶をした亮太。その様子に、人2とふみにぃは苦笑いした。