踊り手御三家 (ページ2)

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第1話ページ2

キュッ…キュッ……

～♪～♪♪

あるダンススタジオに、シューズが鳴る音とノリのいい音楽が流れていた。人2が、その音楽に合わせてセンターで堂々と踊っている。それをガン見している亮太と凛がそばにいる。

音楽が終わり、人2は見てくれている2人の方を振り向きながら、照れくさそうに笑った。

人2「まぁ、こんな感じw」

亮太「…すっげぇ…」

凛「凄くかっこよかったです。流石ですね」

人2「いやいや、そこまでじゃないよ。どう？分かんないところ、分かった感じ？」

その質問に2人はしっかりと頷き、それを見た人2は満足気に笑った。そこで、人2は今まで考えていた事を2人に話した。

人2「ねぇねぇ、亮太、凛」

亮太「なんすか？なんすか？」

人2「もっと踊り上手くなりたい？」

凛「なりた」

亮太「なりたいっス！！！もっと上手くなって、人2さんの隣で派手なブレイクダンス踊りたい！」

凛の言葉が被るように、亮太もそう言った。被ったのが気に食わないのか、ググ…と亮太の頭を押し込んでいる凛に笑いながらも、言葉を続けた。

人2「私の知り合いに、ブレイクダンスとタックがめちゃくちゃ上手な人がいるんだけどさ。次の休日に教えてもらいに行かん？っていう話なんやけどさ…どう？」

亮太「それって、俺と人2さんの2人だけとか、凛と人2さんだけッスか？」

人2「うん、その予定。別に全員で行ってもいいけど、2人共得意なジャンル違うやん？だから1人1人しっかり教えてもらった方がいいと思うからさ」

凛「なるほど…」

そう話していると、人2のスマホが鳴った。人2がスマホを開けば、画面には、さっき言っていたブレイクダンスがめちゃくちゃ上手い人の名前があったため、電話に出た。