赤い糸を結んでみた。 ページ41
占い師
「これは、なんのつもりかな」
いつもの悪戯だと笑えば彼は小馬鹿にしたように微笑む。
「それはそれは、悪戯に縁を結ぶと取り返しがつかなくなるかもよ」
距離を詰められ、後ずさりすればそこは壁際、逃げられない。
「ねぇいい加減逃げるのはやめたら？」
傭兵
「くだらねぇ」
そう言いつつも解かないナワーブに言動一致してないなぁと呑気に思う貴女。
「なぁなんで、こんなことすんだよ」
悪戯が幼稚すぎると文句を言われてしまった。
さて何と返そうかと考えていると手を握られ、ナワーブはまっすぐ目を見つめてきた。
「なぁ、こういう事されると期待したくなるんだけど」
オフェンス
「運命の赤い糸ってこと？」
茶化すようにウィリアムは笑う。私は安心したように そうかもねと返す。
彼は嬉しそうに赤い糸を見つめていた。
「俺としてはそれを本気で信じたいんだけど、ダメかな」
ウィリアムの視線は残酷なまでに真っ直ぐで、貴女はそろそろ逃げるのは無理かもしれないと思い始めた。
納棺師
「また、冗談ですか」
そうだよと笑う貴女。
彼にしては珍しく大人しく触らせてくれたな〜と赤い糸を見つめる。
「貴女は残酷な人だ」
イソップが悲しげな声をするから、思わず目を合わせてしまう。今にも泣き出しそうな目と視線が交わる。
「僕がどんな気持ちでいるか知りもしないで！」
……ごめんね。
本日の追加被害者:芸者
「青は心を癒す人、黄色は良い影響を与えてくれる人」
なんの話？ と問いかける。
「運命の糸の色の話。諸説あるんやけどね、他にも薔薇色の糸は遊び相手なんて意味もあるんよ」
なら薔薇色の糸でも用意すれば良かったかなと笑う貴女。美智子は驚いたように目を見開くと、すぐにコロコロと笑った。
「嫌やわぁ、アンタにはこれで十分よ」
彼女から手渡されたのは見事なまでに鮮やかな赤い色の糸だった。
終わり
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haruharu(プロフ) - 麦茶をめんつゆにするのはｄ！のｃｎくんのですか？(すみませんどうしてもすごくきになちゃって) (2020年9月4日 21時) (
レス) id: bdc9f31626 (このIDを非表示/違反報告)
ぬう - ウィルが可愛くて仕方ないです、、、、 (2019年12月23日 0時) (レス) id: c9db901e78 (このIDを非表示/違反報告)
レイン(プロフ) - コメント失礼します…！作者さんの書く小説がとてもすきです！最近作者さんが浮上なさらないのでお身体を壊しているんじゃないかと心配です…最近寒くなってきたのでお身体に気をつけてください！これからも頑張ってください！ (2019年10月6日 20時) (レス) id: 5b1971b81a (このIDを非表示/違反報告)
湯のみ(プロフ) - いえ、特に問題はないですよ！w.rwrdというゲーム実況者さんの新メンバーの方のネタでめっちゃ面白いです！良かったら検索して見てください (2019年6月14日 18時) (レス) id: 303941e649 (このIDを非表示/違反報告)
★☆(プロフ) - 好きです.....みんなカッコイイ(｡>ω<｡)最近の楽しみが増えました！更新楽しみにしてます！ (2019年6月5日 1時) (レス) id: 43306ff48d (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：レディ・トリカワ | 作成日時：2019年5月29日 14時
