今日:5 hit、昨日:0 hit、合計:6,530 hit
小|中|大
一 四 ページ5
「……なるほど」
『ああ、だからどうやってこっちに戻って来るのかもわからない状態なんだ……クソッ!』
アカの声は、酷く悔しそうだった。
「大丈夫だよ。本の中ってことは、きっと武器も出せる。何とかなるって」
『でもっ……』
「大丈夫大丈夫」
なんだよ、心配してるんだからな!という声を聞き、違和感を感じる。
声が、途切れているのだ。
「……あれ、アカくん。なんかこれ、おかしくない?」
『え?……こと……! おい………………か?……い!』
ノイズはどんどん大きくなっていき、ほぼ聴き取れなくなる。
『………………!?……い、…………こえて…………!?』
焦る彼の声が聞こえる。後ろで、館長やアオくんの声も聞こえる。
ザザザッ、という音を最後に、連絡は途絶えた。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます
30人がお気に入り
30人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:ウルフ | 作成日時:2018年3月21日 11時