きみに一生分の驚きを4 ページ5
「主、出て行く前に、ちょっとな」
「ああ、貰っていく?」
「そうだ。倉庫にたんまりあるだろう?資材が」
本丸の資材を盗んでいったのは半分嫌がらせ目的もあった。
勿論これから彼女が新しい生活を送るときに苦労しないように、というのが主要な目的ではあったが、
「よくも裏切ってくれたな、資材不足で驚いちまえ!」
という嫌がらせの目的も含まれていた。
結果、大荷物を抱えて政府本部に駆け込んだ鶴丸たちだったが、驚くことに当日中に新規本丸を再建することに成功した。
あれよあれよという間に準備は進み、彼女と共に新本丸へと辿り着いた。
「鶴丸が、初期刀みたい」
突拍子もなく呟いた彼女の言葉に、鶴丸の心臓はギュンと音を立てて鼓動する。
初期刀。なりたくてしかたなかった存在だった。
彼女の初期刀は山姥切国広。審神者になりたての彼女を唯一知り、また彼女に唯一選ばれた刀だった。
「俺が、初期刀みたい……」
彼女と恋仲である一期が羨ましかった。
だがそれと同じくらい山姥切のことも羨ましかった。
俺が知らない彼女のことを、山姥切は知っているから。
「俺が、きみの初期刀になって良いのか?」
「……私の初期刀になってくれる?」
断るわけがない。何なら本望だった。
天にも昇る思いで思わずガッツポーズをしたくなるのを必死に抑え込んだ。
この時ばかりは不謹慎ながらも「裏切ってくれてありがとな」と山姥切たちに感謝したくなったものだ。
彼女の初期刀になった日。
それは今でも密かに鶴丸の記念日のひとつでもある。あの時は広い本丸で彼女と二人きりだった。
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もちごめ(プロフ) - ミケプリンさん» ミケプリンさまいつも本当にありがとうございます!鶴丸推しになっていただけて嬉しい限りです😊続編も近々公開予定ですので、そちらでも是非是非よろしくお願いします! (2022年10月16日 23時) (レス) id: 2c19e184ee (このIDを非表示/違反報告)
ミケプリン(プロフ) - 続編楽しみにしてます!これからも応援してます!今となっては鶴丸推しになってしまったので更新されるのが楽しみになってます!もちごめ様のペースで頑張ってください✨ (2022年10月16日 20時) (レス) @page44 id: 2326f32420 (このIDを非表示/違反報告)
もちごめ(プロフ) - ミケプリンさん» こちらこそ楽しみにしていていただけていたなんて嬉しい限りです!いつも応援ありがとうございます!こちらでもよろしくお願いします✨ (2022年10月3日 19時) (レス) @page7 id: 2c19e184ee (このIDを非表示/違反報告)
もちごめ(プロフ) - 柘榴さん» ありがとうございます!こちらでもよろしくお願いします〜!!もちごめも鶴丸推しなので柘榴さまや他の鶴丸推しの方々にキュンキュンしてもらえるように校正に力を入れていきます!笑 (2022年10月3日 19時) (レス) id: 2c19e184ee (このIDを非表示/違反報告)
ミケプリン(プロフ) - 続編おめでとうございます!楽しみにしてました! (2022年10月3日 18時) (レス) @page7 id: 2326f32420 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もちごめ | 作成日時:2022年10月3日 14時