【番外編】彼方の銀世界できみと眠る【鶴丸国永】

祝福のトリツェット5 ページ25

乗っ取りを企む見習いを全員で演技して追い出したり、ブラック本丸に行って刀剣男士のカウンセリングをしたり。


中でもよく分からなかったのが突然現れた幽霊屋敷だった。

ここまで来るともう何をしているのかよく分からなくなって来ていた。





これ本当に審神者と政府役人がやる仕事？とうんざりしたものだった。ブラック本丸の視察とかならまだあり得るけれど、除霊ってそれもう頼むところ違うでしょ、と。





「でも何だかんだで幽霊屋敷の経験が活かせたんじゃない？」



「そうねぇ。アレ祓えるの私くらいよ」



「いや本当に。さすがだね」



「凄いだろ！」





エッヘンと胸を貼る彼女をエライエライと適当に褒める。



本丸にいる時は大体寝っ転がってアイスを食べていたり、寝坊は日常茶飯事の問題児だけれど実力は折り紙付き。今回、香月に憑いていたモノを見事祓ったのも彼女だった。




「あれねえ、マジモンの神職じゃないと相手にもならなかったよ」



「だろうね」



「いやあ、寺生まれのＳさんで良かった」





実は鈴鹿さん、寺生まれでお兄さんが禰宜さんという凄い人なのだ。


本人も生まれ持った豊富な霊力で極まれにブラック本丸などの除霊作業を行っている。本人は面倒なようで、よく除霊代わりになるファブリーズを撒き散らしているけど。




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実はとか言ってますが作者がミスでこの情報を先出ししてしまったので、おさらいのようになってしまいました笑

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