見習い、研修初日で乗っ取りと疑われました【刀剣乱舞】

7話　意外と画力も役に立つ ページ7

「これは？………う、上手い！！」

鶴丸が手に持っている絵を見て一期が息を呑む。待て、鶴丸が描いた感じになってるけどそれ私が描いたやつだから。


「これはあんさんぶるス○ーズではないですか！！これをどこで…？」

『それは私が描いたんです。コミケで出そうかなって思って』

「あなたが神か」


『(本物の神に神呼ばわりされると照れちゃうなぁ)』

一期は泣きながら絵を見ている。
折角なので描いた絵をスマホで写真を撮って保存する。

『紙の方は一期さんにあげます。今写真取ってデータ取ったのでコミケの方には問題ありません』

「額縁に入れて家宝にします」


『どうして一期があ○スタに興味があるのか30文字以内で説明せよ』

と鶴丸に聞くと「ここの本丸、皆オタク」と返ってきた。


なるほど天国じゃねぇか。
皆ってことは主さんもだよね。私を乗っ取りだと疑うのさえ無ければめちゃんこ仲良くなれそうなんだけど。



そこに少し髪が濡れた鯰尾が現れる。身体が綺麗になっているあたりを見ると、シャワーでも浴びて来たのだろうか。


「いち兄、シャワー浴びて馬糞落としてきました…って何それめっちゃ上手いじゃん！！」

「A殿…いや、A先生が描いてくださったのです…」

すると、たちまち目を輝かせて顔を近付けてくる鯰尾。

「天才。俺あなたの絵好きです！仲良くしてくださいね！！」

『お、おう』


画力って…意外とこういう時にも使えるんだね。びっくりだよ。

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