四章 ページ6
その日の夕餉。清光は何とも大胆な事を始めた。
「えー…。主に何があろうとも俺は主の味方なんでよろしく。見習い、あんたの事認めたわけじゃないから」
皆の前で宣言するなんて漢気があってとても良いと思うのだが、そのせいで清光が見習いに目を付けられて何かされないか心配だ。
「加州清光……ね…」
そう思っていた直後、近くに座っていた見習いがボソッと呟くのが聞こえた。
やはり目を付けられているじゃないか。俺に任せておいて、とは言っていたけど本当に大丈夫なのか?
早速見習いの着物の袖にある腕輪型の呪具が妖しく光るのを見て、何も出来ない無力な自分を悔やんだ。
翌朝、清光がずぶ濡れの状態で呆然と立っているのを見て、慌てて駆けつける。
『どうしたのこれ!?誰にかけられたの!?』
「あ、主…。いや、安定だけど。清光なんてこうだ!バーカ!って言われて水かけられたんだけどさ、その後に謝られて。タオルまで渡してきたんだよね」
清光の手には白いタオルが握られていた。
それを見て一つの疑問が浮かぶ。
何故安定は清光に水をかける必要があったのか。見習いに操られているならば、謝罪やタオルを渡すなどの優しさは無いはずだ。
「夏だし暑いから水かけられた事は全然怒ってないし良いんだけどさ。…あいつ、本心で謝ってたよ。……もしかしたら、操られてないかも」
『かも、しれないね!』
安定に話を聞くべく沖田組の部屋へと走り出した。
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凛音 - 最高でした!でもこれで終わりなのが寂しいです。 (10月22日 22時) (レス) @page13 id: 0943923905 (このIDを非表示/違反報告)
涼風桜花(プロフ) - はじめまして!とっても面白いです、これからもおからだに気を付けて更新頑張ってください!コロナウイルスに負けないで!応援してます! (2020年3月20日 15時) (レス) id: a7f14c4527 (このIDを非表示/違反報告)
夜咲窓花(プロフ) - もちごめさん» 好きな言葉に凄い反応しちゃいましたw叡智さんいいですよね〜! (2019年8月18日 8時) (レス) id: 2e96641543 (このIDを非表示/違反報告)
もちごめ(プロフ) - 夜咲窓花さん» いいえ〜!コメント大歓迎なのでとっても嬉しいです!あんスタ好きですよ〜! (2019年8月18日 7時) (レス) id: bea767f897 (このIDを非表示/違反報告)
夜咲窓花(プロフ) - 急なコメントすいません!とても面白かったです!それと、あんスタお好きなんですか??刀剣乱舞の小説なのにすいません!これからも頑張ってください! (2019年8月18日 0時) (レス) id: 2e96641543 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:もちごめ | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/zakkusu/
作成日時:2019年8月14日 11時