九章 ページ10
『お腹減ったぁ……』
翌日、あまりの空腹に目が覚めた。
仕方が無い、昨日から何も食べていなかったのだ。
大丈夫、極力関わらなければ厨に行っても問題無い！
『失礼しまーす…』
足音すら立てないように細心の注意を払い、
厨へ歩いた。しかし…太刀でも偵察力は流石だね。
「…誰！？」
厨番長、燭台切光忠に見つかってしまったのだった。
しかも今回は単騎出陣の為鶴丸は付いてきていない。
やばい私ここで死ぬかも。
「君か…。昨日、三日月さんに我々との接触はするなって言われたばかりでしょ？」
『私だってね！接触するつもりで此処まで来たわけじゃ無いんだよ！』
言い終えた瞬間、私の腹の虫が大音量で鳴いた。
え、待ってくれ。恥ずかしすぎる。
『あ、あのですね…。えっと…』
「…お腹、空いてるの？」
あまりの恥ずかしさに頷く事しか出来ない私であった。
しかし光忠はそんな私を見かねてか、ご飯を作ってくれた。優しすぎる。
「仕方無いなぁ…はい、おにぎりだけど。三日月さんたちには内緒だよ」
『はい！…いただきます』
綺麗に握られたおにぎりが二つ、私の前に置かれた。
誰かに料理を作ってもらうの、懐かしいなぁ…。そう思うと視界がぼやけてきた。
おにぎりなんかで泣いてたら怪しまれるに決まってるのに。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 309人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「刀剣乱舞」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
鶴宮。(プロフ) - 弥鶴期さん» ありがとうございます！！頑張りますね(*´∇｀*) (2018年9月15日 20時) (
レス) id: 879806e61a (このIDを非表示/違反報告)
弥鶴期 - 「鶴丸ぅぅぅぅ！！！！」と叫びたくなるほど好きな私ですが、この小説に鶴丸がでて今、とても嬉しいです！ これからも頑張ってください (2018年9月15日 20時) (レス) id: 368acf6338 (このIDを非表示/違反報告)
鶴宮。(プロフ) - 夢主の発言に関しては、(名前)は○○をしたなどの説明を入れないので、誰が話しているかわからないかと思い、『』で表現しております。 (2018年9月6日 10時) (レス) id: a8f20e40b5 (このIDを非表示/違反報告)
鶴宮。(プロフ) - まなみさん» コメントありがとうございます。夢主のカギカッコに関しては、文でも説明を入れて居ないので、わかりにくいかと思い、意図的にそうしております。ご意見有難うございました！ (2018年9月6日 10時) (レス) id: a8f20e40b5 (このIDを非表示/違反報告)
まなみ(プロフ) - 長文失礼いたしました。 (2018年9月6日 9時) (レス) id: 5229721b17 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：鶴宮。 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/zakkusu/
作成日時：2018年9月4日 14時
